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J-GLOBAL ID：201702263802283378   整理番号：17A1895926

スカルン鉱化作用に伴う重希土類元素濃集機構の解明

著者 (1件)： 福山繭子 (秋田大)
資料名： 日本鉱業振興会助成研究成果報告書  (日本鉱業振興会研究助成による研究成果報告)
巻： 2017  ページ： 29-34  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0621B  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 釜石鉱山を対象に,スカルン鉱化作用に伴う重希土類元素濃集機構についての検討を行い,ザクロ石の重希土類元素としての可能性を調べた。その結果,鉱化作用に関連した蟹岳花崗閃緑岩がアダカイト質であることが分かった。アダカイト質花崗岩類は重希土類元素に乏しいことから,スカルン鉱化作用においてもザクロ石中に顕著な重希土類元素の濃集を生じなかったと考えられる。したがって,重希土類元素に濃集したザクロ石を含むスカルン鉱床は非アダカイト質花崗岩類に伴うことが考えられる。

シソーラス用語： 鉱床探査 ,  *スカルン ,  希土類元素 ,  ざくろ石 ,  *岩手県 ,  白亜紀 ,  *花崗岩類 ,  *鉱化作用 ,  マグマ鉱床
準シソーラス用語： *アダカイト ,  重希土類元素 ,  接触交代鉱床 ,  釜石鉱山

分類 (2件)： 鉱床成因論  (DE09020W) ,  岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

引用文献 (22件)：

• Burke, W. H., Denison, R. E., Hetherington, E. A., Koepnick, R. B., Nelson, H. F., Otto, J. B. (1982) Variation of seawater ⁸⁷Sr/⁸⁶Sr throughout Phanerozoic time. Geology, 10, 516-519.
• Boynton, W.V. (1984) Cosmochemistry of the rare earth elements: meteorite studies. In Rare Earth Element Geochemistry (P. Henderson, ed.). Elsevier, Amsterdam, The Netherlands (63-114).
• Defant, M. J. & Drummond, M. S. (1990) Deviation of some modern arc magmas by melting of young subducted lithosphere. Nature, 347, 662-665.
• Faure, G, Hurley, P. M., Powell, J. L. (1965) The isotopic composition of strontium in surface water from the North Atlantic Ocean. Geochemica et Cosmochimica Acta, 29, 209-220.
• 福山・小笠原・佐藤・石山 (2007) LA-ICP-MSによる宝石ザクロ石の微量成分組成 : 微小領域分析用標準試料としての検討. 地質調査研究報告, 58, 93-103.

タイトルに関連する用語 (4件)： スカルン ,  鉱化作用 ,  重希土類元素 ,  濃集