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J-GLOBAL ID:201702281652702493   整理番号:17A0901585

FCMalloc:完全準同型暗号の高速化に向たメモリアロケータ

著者 (5件):
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巻: 2017  号: OS-141  ページ: Vol.2017-OS-141,No.6,1-7 (WEB ONLY)  発行年: 2017年07月19日 
JST資料番号: U0451A  資料種別: 会議録 (C)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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マルチコアシステム上で多数のスレッドが同時実行される場合,メモリアロケーションがボトルネックになることがある。これは,複数のスレッドから同時にシステムコールが呼ばれることに起因する。TCMalloc,JEmalloc,SuperMallocなどの従来の汎用用途向けのメモリアロケータでは,各スレッドのローカルヒープメモリへロックフリーでアクセスすることで高速化を実現している。これに対して本稿では,完全準同型暗号計算を対象にしたFCMallocを提案する。完全準同型暗号計算ではメモリ使用量が既知の場合が多く,さらに,ある決まったパターンでメモリアロケーションが繰り返されるという特徴がある。こうした特徴を利用し,FCMallocではpseudo freeによってメモリマッピング情報を繰り返し利用することで,物理メモリレベルでメモリプールを用いる。さらに,ローカルヒープメモリ間の通信経路の構造を全結合とすることで,複数のスレッドによるアクセスのロック競合を減少させる。すなわち,システムコールの頻度を下げ,メモリ管理をできる限りユーザ領域で実現することにより高速化を実現する。完全準同型暗号上で構築した頻出パターンマイニングアルゴリズムであるAprioriアルゴリズムを対象とした評価実験の結果,既存手法の中で最も高速であるJEmallocと比較して2.4倍の高速化を達成した。(著者抄録)
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引用文献 (14件):
  • Evans, J., “A Scalable Concurrent malloc(3) Implementation for FreeBSD”, Proc. of BSDCan Conf., 2006.
  • Google Inc., “gperftools: Fast, multi-threaded malloc() and nifty performance analysis tools”, http://code.google.com/p/gperftools/ accessed on 2017-06-30.
  • Kuszmaul, B. C., “Supermalloc: A Super Fast Multithreaded Malloc for 64-bit Machines”, Proc. of the 15th Int'l Symp. on Memory Management (ISMM), pp. 41-55, 2015.
  • Gentry, C., “A Fully Homomorphic Encryption Scheme”, Ph.D. Thesis, Stanford University, 2009.
  • nginx, https://www.nginx.com/ accessed on 2017-06-30.
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