抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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木材細胞壁等から抽出されるセルロースナノファイバー(CNF)を成膜した紙材料「ナノペーパー」は,高い透明性と熱膨張率の制御性を示すためオプトエレクトロニクスへの応用が志向されている。ナノペーパーを,単なる透明基板にとどまらず,フレキシブル液晶の位相差フィルムなど柔軟な光学補償部材として高度利用するためには,セルロースの固有複屈折ならびに湾曲時の曲げ応力によって一時的に誘起される応力複屈折の程度を把握することが重要となる。しかし,既報によれば測定するセルロース素材によって推定される固有複屈折が大きく異なるため,適切な試料と方法を用いた解析が急務である。またセルロースもしくはナノペーパーの応力複屈折については従来知見がなく,基礎的な解明が課題となっていた。本研究は,セルロースの固有複屈折とナノペーパーの応力複屈折の2点について,CNFを解析対象として解明した。(著者抄録)