抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,過去13年間の豊島廃棄物等処理事業に関するデータを蓄積してきた.本報では,豊島廃棄物等処理事業の環境性・経済性評価について,ライフサイクルアセスメント(LCA)ならびにライフサイクルコスト(LCC)に焦点をあて検討する.LCAは,本来生産・建設から使用・供用,廃棄・撤去までのライフサイクルでの環境負荷を計量するものであるが,本研究では使用・供用時を中心に評価を行う.その際,本研究室で開発した環境負荷統合化指標(ELP)をLCAに用いた.その結果,全工程内で中間処理施設(溶融施設)における環境性,経済性ともに最大のインパクトを占めることがわかった.また,事業を期限内に完結することを目標として,掘削工程や廃棄物の輸送工程が撤去完了の年に近づくにつれ環境負荷が増加している傾向が確認できた.豊島事業と一般ごみ処理施設との比較を行うと,環境性,経済性ともに豊島事業の損失が著しく大きいことが確認できた.(著者抄録)