抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東海大学の竹下教授が,稚内,平塚,熊本,西表で2008年1月1日ー12月31日に観測した,太陽放射光の一日合計放射照度と最大放射量データと,この期間の各地の測定器の補修と較正の報告である。各地の観測データは現地のPCで制御して,データロガーに収納される。データのサンプリング間隔は10秒である。各地の1日合計の太陽光放射量の単位は,全天日射がMJ/m
2,全天UV(紫外線)ーAと全天UV-BがkJ/m
2である。稚内で観測した太陽放射光の一日合計放射量と最大放射照度の定常観測は,全天日射,全天UV-A,全天UV-B共に,2008年9月初め迄は欠測。稚内の全天日射は9月初めの20から12月26日の5へ減少した。全天UV-Aは9月初めの950から12月26日の250へ減少し,全天UV-Bは9月初めの25から12月26日の0へ指数関数的に減少した。平塚の一日合計放射量は,全天日射が年初の13から増加して,6月中旬に最大の31になり,その後減少して年末に15へ減少した。全天UV-A,全天UV-B共に相対的に同様な年周変化を示す。熊本と西表の観測値は,全天日射,全天UV-A,全天UV-B共に,平塚と同様な変化を示した。然し,最大放射照度に関しては,湘南では,全天日射が1月1日の750W/m
2から増加して6月末の1500の最大になり,その後減少して12月26日の720になった。全天UV-Aは,1月1日の30から増加して6月29日の最大の65になり,その後減少して12月26日の30になった。全天UV-Bは,1月1日の0.5から増大して7月末の2.8の最大になり,その後減少して12月26日の0.6になった。熊本の観測値は,湘南とほぼ似た変化を示した。然し,西表では,全日射,全天UV-A,全天UV-B共に,湘南,熊本の数十倍大きく,亜熱帯の強い太陽光の変化を示している。