抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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トリアシルグリセロール(TG)は食用油およびバイオディーゼル燃料の原料となるものであり,需要が高いので,これを酵母によって効率的に生産する技術の開発を図っている。本論文では,30種類の乳製品から酵母を分離して供試菌株とし,ビート糖蜜培養して分離し,TGの抽出を行って定量化した。TGの構成脂肪酸組成分析を行い,またDNA解析を行った。この結果乳製品からビート廃糖蜜を炭素源として増殖可能な酵母を218株分離し,DNA解析により8種に分類した。この内Kluyveromyces lactisが57株で,TG含有量が最大であり,また食用酵母として利用されたことがあるので,これを有望株として選定した。この酵母の一つを使って各種の培養条件におけるTG生産性を検証し,また脂肪酸組成も検証し,バイオディーゼル燃料の品質規格にも合致する組成であることを確認した。