抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2001年7月香川県の温室で鉢植え栽培中の Oncidium sphacelatum に株枯性病害を認めた。初め,葉や偽球茎の基部に不整形病斑が現れ,病斑は次第に上に拡がり,黄色~褐色となり,株全体が腐敗・枯死した。病斑部には白色気中菌糸と褐色顆粒状菌核が生じた。この菌核を分離,次亜塩素酸ナリウムで1分間殺菌し,素寒天培地で培養した。伸長した単菌糸をPDA培地に移植し,更に培養と,コロニー状の分離菌株をを得た。菌株は30°Cで最も生育が速く,胞子や完全世代の形成は認められなかった。病徴は含菌寒天切片接種で全て認められ,原病徴が再現された。病斑部からは接種菌と同一の菌が再分離された。病徴,菌核から分離した菌株OS1のコロニーや菌糸,菌核の観察から,本菌を Sclerotium rolfsi と同定した。菌株OS1とMAFF238055,MAFF328229,MAFF328243の境界線が観察されず,同一MCG(和合性)と判定した。菌株OS1は他の香川県産,東京都産,茨城県産と同一のMCGであった。