抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最小限のスターラップ(Str)を設けたコンクリート桁に対するせん断強度評価法を提示した。本法では3種の破壊モード(Str降伏先行型,Str降伏後コンクリート圧縮破壊型,軸鉄筋降伏型)に加えて,Str降伏前のコンクリート圧壊も取り扱った。AASHTO-LRFD法および修正圧縮界理論(MCFT)に基づく現行カナダ高速道路橋設計基準(CHBDC)は試行錯誤による強度評価法を採用しているが,提案法は試行錯誤を要せず,1)コンクリートの引張応力がウェブの斜め亀裂内のせん断力に与える影響,2)ウェブの亀裂発生前後におけるせん断有効丈の変化,3)ウェブ内の軸方向鉄筋の引張耐力,4)ウェブ内の緊張材配置,5)曲げ補強筋近傍の亀裂コンクリートによる引張硬化,などを考慮している。提案法の有効性を検証するために168体の桁に対する実験を行った結果,AASHTO-LRFD,CHBDC,ACI318-05の予測強度よりも実験結果と良い一致を示した。又,それぞれ形式の異なる3件の既存コンクリート桁のせん断強度評価に適用した結果,MCFTファイバモデル応答-2000に匹敵する精度を得た。