文献

J-GLOBAL ID：200902212375650087   整理番号：09A0776145

球面空洞中のソフト球状粒子の拡散泳動

Diffusiophoresis of a Soft Spherical Particle in a Spherical Cavity

著者 (4件)： ZHANG Xiaogang (Renmin Univ. China, Beijing, CHN) ,  HSU Wei-Lun (National Taiwan Univ., Taipei, TWN) ,  HSU Jyh-Ping (National Taiwan Univ., Taipei, TWN) ,  TSENG Shiojenn (Tamkang Univ., Taipei, TWN)
資料名： Journal of Physical Chemistry B  (Journal of Physical Chemistry B)
巻： 113  号： 25  ページ： 8646-8656  発行年： 2009年06月25日 
JST資料番号： W0921A  ISSN： 1520-6106  CODEN： JPCBFK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 拡散泳動,すなわち印加濃度勾配が駆動するコロイド粒子の運動は実用的に多くの応用がある。電気泳動と拡散浸透圧の効果を考慮に入れた球面空洞内の任意位置でソフト球状粒子,いわゆるコロイド粒子を考慮することによってイオン溶液中で行う拡散泳動に及ぼす境界効果を理論的に調べた。剛直コアとイオン透過性層(シェル)からなるコロイド粒子は人工膜層を被覆した生体コロイド及び粒子を模擬している。二種類の二重層分極(DLP)が粒子の拡散泳動を支配している。タイプIのDLPは粒子の高濃度側上に存在する電気二重層内側の対イオン量が低濃度側の対イオン量よりも大きい事実から生じ,タイプIのDLPは粒子の高濃度側上に存在する電気二重層外側境界近傍の印加濃度勾配から生じる共イオンの蓄積による。すなわち,イオン種の拡散性と拡散浸透圧の差から生じる。二重層厚さ,空洞サイズ及び粒子の性質と位置が拡散泳動に及ぼす影響を考察した。境界の存在が粒子の挙動に顕著な影響を与えた。また,電気泳動の効果は興味深い拡散泳動挙動を導く。

シソーラス用語： 球 ,  *コロイド ,  微粒子 ,  *濃度勾配 ,  *イオン拡散 ,  電気泳動 ,  *浸透圧 ,  多層構造 ,  生体物質類似体 ,  電気二重層 ,  濃度依存性 ,  空洞 ,  表面電位 ,  膜電位 ,  境界条件 ,  対イオン ,  拡散係数 ,  コアシェル構造
準シソーラス用語： Donnan電位 ,  コロイド粒子 ,  拡散泳動 ,  拡散性 ,  球状体 ,  生体模倣

分類 (2件)： 電気化学一般  (CB07010N) ,  クロマトグラフィー,電気泳動  (CC01050S)

タイトルに関連する用語 (5件)： 球面 ,  空洞 ,  ソフト ,  球状粒子 ,  拡散泳動