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J-GLOBAL ID:200902212443643949   整理番号:08A0799971

β-シクロデキストリン-エタノール包摂錯体の結晶形III 二量体モチーフを有する層型構造

Crystal form III of β-cyclodextrin-ethanol inclusion complex: layer-type structure with dimeric motif
著者 (2件):
資料名:
巻: 343  号: 13  ページ: 2285-2291  発行年: 2008年09月08日 
JST資料番号: B0929A  ISSN: 0008-6215  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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β-シクロデキストリン(β-CD)-エタノール包摂錯体[2(C6H10O5)7・1.5C2H5OH・19H2O]の結晶形IIIは,三斜晶系空間群P1に属する。その単位格子定数:a=15.430(1),b=15.455(1),c=17.996(1)Å,α=99.30(1)°,β=113.18(1)°,γ=103.04(1)°であった。β-CDは,分子内内部グルコースO-3(n)...O-2(n+1)水素結合で安定化した円形の立体配座をとる全く同一の単量体二個から成る二量体を形成した。結晶形IIIの2個のβ-CD単量体は,単斜晶系空間群P21[J.Am.Chem.Soc.1991,113,5676-5687]において,結晶形Iのそれと同形であった。しかし,単斜晶系空間群C2[Aree,T.;Chaichit,N.Carbohydr.Res.2003,338,1581-1589]における結晶形IIのそれとは著しい違いを示した。小さなEtOHゲスト分子は,大きなβ-CDキャビティ中で様々に配向した。結晶形IIIにおいては,2個の無秩序なEtOH分子がβ-CD二量体キャビティ中にはまり込んでいた。半分ふさがれたEtOH分子(#1)が,β-CD#1のO-4面周辺に位置していた。ところが,二重に無秩序になった別のEtOH分子(#2,#3)は,β-CD二量体キャビティの真ん中周辺に位置していた。互いに,及び周辺水部位と,並びにβ-CDO-3-H基とvan der Waals接触させることによって,3個のEtOH部位が位置を維持した。結晶形Iでは,β-CDO-4面の上に不規則に並び(占有率0.3),結晶形IIではO-4面の下に完全にふさがれたEtOH分子は,周辺の水部位及びβ-CD O-6-H,O-3-H基との水素結合によって位置を強く保持した。チャンネル形充填(結晶形II),及び層形充填(結晶形III)の構造モチーフとしてのβ-CD二量体の発生は,中程度の酸性条件下で自己凝集しようとする強い傾向に起因した。弱酸性条件では,β-CDは杉綾模様を取った(結晶形I)。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
分類
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多糖類  ,  分子化合物の結晶構造  ,  分子化合物 

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