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J-GLOBAL ID:200902212457418069   整理番号:08A1133535

魚油による長期療法は,一過性全脳虚血にされたラットの海馬損害でなく記憶障害を防ぐ

Long-term treatment with fish oil prevents memory impairments but not hippocampal damage in rats subjected to transient, global cerebral ischemia
著者 (5件):
資料名:
巻: 28  号: 11  ページ: 798-808  発行年: 2008年11月 
JST資料番号: E0636B  ISSN: 0271-5317  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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脳虚血は,神経変性と認識機能障害につながる。魚油(FO)はω-3賦飽和脂肪酸,特にドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富な食事源の構成要素となる。この研究の目的は,市販の高濃度DHA含有FOの長期摂取がラットにおいて一過性全脳虚血(TGCI)が原因の認知障害と神経変性障害の両方を抑える効果があるかどうかを調査することである。実験未使用のラットを10日間8腕放射状迷路試験で訓練し,それから3日後(13日目)に15分間TGCI(4-VOモデル)にさらした。前に獲得した認識(すなわち記憶)の保持は,20,27,34,41,48,55日目に毎週評価し,以下の通りに3つの行動パラメータで測定した:(i)ゴールの箱を見つけるまでの時間,(ii)参照記憶誤りの数,(iii)作業記憶の誤りの数。海馬の錐体細胞死の程度は43日目に行動分析終了後に調べた。魚油(300mg/kg DHA,強制飼養)投与は1日1回TGCIの3日前から始まり41日目まで続けた。一過性全脳虚血は3つすべてのパラメーターで測定できる記憶能力を著しく崩壊させた(偽手術と比較してP<.0001)。この虚血の記憶喪失作用は行動分析の終わりまで続いた。FO処置は,ラットが対照レベルに達するまで,TGCI誘発記憶障害を徐々に回復させた。学習/記憶機能に対するFOの防御効果は,日々のデータと累積データの分析からはっきりと観察された(媒体と比較してP<.001~0.01)。このような記憶改善は,FO処置をやめた後でさえ統計学的に有意のままであり,これはFOの持続効果を示している。反対に,FOはCA1,CA2あるいはCA4エリアの虚血誘発海馬損傷を防ぐことはできなかった。それゆえ現在の調査結果は,長期FO摂取は,海馬損傷に対する効果とは異なって,虚血性脳障害後の機能回復を促進することができることを示唆している。Copyright 2008 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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食用油脂,マーガリン  ,  神経の基礎医学  ,  中枢神経系 
物質索引 (1件):
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