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J-GLOBAL ID：200902212466650403   整理番号：09A0659492

溶解度積を実感させる簡易な実験-難溶性塩の溶解-

著者 (1件)： 越智亮平 (愛媛県松山東高)
資料名： 化学と教育  (Chemistry & Education)
巻： 57  号： 6  ページ： 286-287  発行年： 2009年06月20日 
JST資料番号： G0942A  ISSN： 0386-2151  CODEN： KAKYEY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高等学校の化学では理論化学の分野を苦手とする生徒が多い。本研究では化学平衡の領域の中でも特に理解度の低かった溶解平衡を取り上げ,簡易で効果的な実験方法の研究とその教材化について検討した。まずクロム酸カリウム水溶液,水酸化ナトリウム水溶液,塩化ナトリウム水溶液,よう化カリウム水溶液のうち2種類をランダムに選択して1mlずつ入れ,硝酸銀水溶液を加えて生じる沈殿の色を観察した。次に硝酸銀水溶液1mlにクロム酸カリウム水溶液,水酸化ナトリウム水溶液,塩化ナトリウム水溶液,よう化カリウム水溶液の順に1mlずつ加え,生成する沈殿の色の変化を観察した。銀塩の溶解度積から,陰イオンを銀塩として沈殿させるのに必要な銀イオン濃度を計算させ,また沈殿が置き換わる理由についても検討させた。溶解度積について理解を深め,興味を持たせることができた。

シソーラス用語： *溶解度 ,  *不溶性 ,  *実験 ,  *溶解 ,  沈殿 ,  水溶液 ,  水酸化ナトリウム ,  塩化ナトリウム ,  ヨウ化カリウム ,  カリウム化合物 ,  クロム酸塩
準シソーラス用語： *溶解度積 ,  *学生実験

分類 (2件)： 化学教育  (CA01050M) ,  無機物質からなる多成分系の相平衡・状態図  (CB03015S)

引用文献 (4件)：

• 1) FREISER H. イオン平衡. 化学同人. (1986)
• 2) R. A. デイ. 定量分析化学. 培風館. (1978)
• 3) 宮本正彦. 化学と教育高等学校化学実験集. 日本化学会. (2003)
• 4) 越智亮平. 全国理科教育大会研究発表論文集, 2008. 日本理化学協会. (2008) vol.30,

タイトルに関連する用語 (6件)： 溶解度積 ,  実感 ,  実験 ,  難溶性 ,  塩 ,  溶解