抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,日本の水産物輸出は拡大傾向にある。それを背景に魚類養殖業の世界でも生産規模を拡大して積極的に海外市場に販売することが試みられている。海外市場に向けた販売攻勢を強める大手資本も見られ,輸出拡大によって国内の水産物市況が好転し,生産者価格の改善が進むことに期待を寄せる漁業者も多い。その一方で,大手資本により特定区画漁業権の新規取得,漁業者との取引関係強化が各地で進められた結果,様々な影響が漁村や漁業にもたらされ,生産現場では多くの変化が生じるものと考えられる。このような観点から,本報では,養殖マグロの需給構造を概観し,養殖マグロの輸出を目指す大手資本の行動を具体的に見ながら,養殖マグロの輸出の現状を確認した。そして,大手資本が養殖マグロの生産量や取扱い量を拡大するための方法を整理し,大手資本の行動が養殖マグロの生産地に与える影響を明らかにした。