抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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この論文は,Karchevによる論文(2008同誌Vol.20 325219)の続編である。サブ格子Aサイトでスピンs
1,演算子S
1iを,サブ格子Bサイトでスピンs
2,演算子S
2iをもつ2つのサブ格子フェリ磁性が考察される。マグノン-マグノン相互作用とその拡張を考慮する繰り込みスピン波理論が,系の2つのフェリ磁性相(0,T
*)と(T
*,T
N)を記述し,温度の関数として磁化を計算するために開発される。特有の温度T
NとT
*に関する理論中のパラメータの影響が研究される。サブ格子の内部交換相互作用が増加すると,1より大きい比T
N/T
*は減少し,1に近づく。そして交換定数のある臨界値以上で1つの相T
N=T
*のみがある。そして磁化-温度曲線は典型的なCurie-Weiss形状をもつ。より強い内部交換相互作用をもつサブ格子の内部交換定数が増加するとき,Neel温度がT
*が不変のまま増加する。最後に,より小さな磁気秩序をもつサブ格子の磁気秩序が減少するとき,T
*は減少する。理論的予測が実験的に測定された磁化-温度曲線を解釈するために利用される。フェリ磁性の現在の理論は2つのサブ格子フェリ磁性体で,3つのスピンをもつCeCrSb
3あるいはスピネルFe
3O
4のようなより複雑な系を考察することを可能にする。