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J-GLOBAL ID:200902212488223657   整理番号:09A0194599

リン施肥:フィンランドにおける80年の研究のメタアナリシス

Phosphorus fertilization: A meta-analysis of 80 years of research in Finland
著者 (5件):
資料名:
巻: 130  号: 3-4  ページ: 75-85  発行年: 2009年04月 
JST資料番号: A0060C  ISSN: 0167-8809  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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フィンランドのリン(P)施肥の努力を集大成するために,著者たちは,Pの割合(6~100kg ha-1)と農業作物の収量の増加との関係についてメタアナリシスを行い,収量反応(土壌群,Pの土壌検定,土壌pH,植物群,穀類,P施肥が無い場合の生産性,栽培ゾーン)の変動の原因を調べた。著者たちのデータベースは,1927~2007年の80年間にフィンランドで行われた400の短期および長期の実験結果から成る。調査した穀物は,春まき大麦,エンバク,春まき・秋まき小麦とライ麦,ジャガイモ,チューリップ,エンドウ,多年草類である。実験は全国で,埴土,目の粗い無機質土壌,有機質土壌で行われた。メタアナリシスは,Pの施肥が,標準(窒素とカリウム)と比較して,穀物収量を著しく増加させた(11%)ことを示す。しかしながら,Pの施肥に対する収量反応は土壌群に大きく依存しており,埴土ではわずか5%であったのに対して,目の粗い無機質土壌と有機質土壌では,各々,10%と15%であった。埴土と有機質土壌では,穀類の最高の収量増加を得るために最低のP割合(6~15kg ha-1,平均13kg ha-1)で十分であったのに対して,目の粗い無機質土壌ではより高いP割合(16~30kgha-1,平均 25kg ha-1)を要した。多年草類の場合,最大の収量増加が,すべての土壌群において,最低のP割合(6~15kg ha-1,平均13kg ha-1)で得られた。Pの施肥に対する収量反応は,acid ammonium acetate methodにより測定した低P検定値の目の粗い無機質土壌と有機質土壌(目の粗い無機質土壌:<10mg PAc l-1,有機質土壌:<8mg PAc l-1),または,P施肥が無い低生産性の土壌(<2000kg ha-1)では明白である。収量反応は,P検定値が中位または高位の土壌(目の粗い無機質土壌:>8mg PAc l-1,有機質土壌:>8mg PAc l-1),または,生産性が中位(2000~3500kg ha-1),ないし,高い(3500~5000kg ha-1)では無視できるか,または,低い。埴土に関しては,P施肥は,P検定値のレベルまたは生産性に関係なく,収量を同程度増加させた。土壌pH及び栽培ゾーンは収量反応に影響を与えなかった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
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分類 (1件):
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施肥法・肥効 
タイトルに関連する用語 (4件):
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