火山ガラスのフィッショントラック計測では,広い面積で計測を行う必要がある。計測の簡便化のために,画像処理技術を利用した。測定試料は長野県和田峠産の黒曜石を用いた。画像取得は,Focus studio 2100を用い,対物レンズは40倍と100倍の2種類を用い,得られた画像はPhotoshop CSTMを用いた。ピント,明るさ,対物レンズの倍率,光源を変えて最良の画像取得条件を求めた。また,Photoshop CSTMによる画像前処理は結果に大きく影響しなかった。FTと残ったノイズを区別する方法として,めんせきおよび真円度を基準とした。段階エッチングを行う場合には,エッチング時間は120秒ないしそれ以上が適当である。