文献

J-GLOBAL ID：200902221221921311   整理番号：08A0839465

耐衝撃性に優れた超高強度低合金鋼の開発

著者 (1件)： 木村勇次 (物質・材料研究機構)
資料名： 型技術  (Die and Mould Technology)
巻： 23  号： 10  ページ： 057-061  発行年： 2008年09月01日 
JST資料番号： X0147A  ISSN： 0912-5582  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ここでは,焼戻しマルテンサイト組織の加工を,加工熱処理のひとつであるテンプフォーミングという。高純度の0.4%C-2%Si-1%Cr-1%Mo鋼(質量%)で,少量のSi,Cr,Moの複合添加により500°Cの焼戻しでも1800MPaの引張強さが得られるよう合金設計した。熱間圧延材から切り出した角材に1200°Cで1h溶体化処理を施し,熱間圧延で断面積が9cm²の角棒材としたあと水焼入れした。ついで,500°Cで1h焼戻し後,溝ロール圧延機で3→3→3の9パス加工を施し断面積2cm²の角棒材とし室温まで空冷した。パスごとに500°Cで5min再加熱し,最終パスは同じロール溝に90°回転させて通した。これを,焼ならし材を950°Cで0.5hオーステナイト化後油焼入れし,500°Cで1h焼戻し後水冷した材料と比べると,降伏比(=降伏強さ/引張強さ)が高く,Vノッチシャルピー衝撃吸収エネルギーが著しく高かった。

シソーラス用語： *衝撃強さ ,  *強靱鋼 ,  *低合金鋼 ,  ケイ素添加合金 ,  モリブデン添加合金 ,  クロム添加合金 ,  焼戻 ,  マルテンサイト ,  清浄鋼 ,  引張強さ ,  *合金設計 ,  棒鋼 ,  焼入 ,  形材圧延 ,  比率 ,  降伏強さ ,  エネルギー吸収 ,  温間加工 ,  第二相 ,  結晶粒微細化 ,  *加工熱処理
準シソーラス用語： *テンプフォーミング ,  降伏比 ,  衝撃吸収

分類 (2件)： 鉄鋼材料  (WE02000W) ,  熱処理技術  (WC03020T)

タイトルに関連する用語 (3件)： 耐衝撃性 ,  高強度低合金鋼 ,  開発