抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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フィッショントラック年代測定にLA-ICP-MSによるウラン濃度の定量を利用する可能性について,吟味されてきたが,これを受けて実践的年代測定のための測定条件や年代標準試料の年代決定結果について述べた。LA-ICP-MSの設定について示した。レーザー径を20μmに絞り,トラック密度を計測する面積を10μm四方のグリッド最小測定面積とした。レーザーのshot数は,トラックの半長分の深さのみから,ウラン濃度を測定するように決めた。内部標準元素として,アパタイトには
43Caを,ジルコンには
29Siを利用した。年代標準試料の年代測定には,
238Uの全壊変定数,
238Uの自発核分裂壊変定数,質量数,自発トラック数,重量濃度,鉱物の比重,トラックの半波長,計測システムによる定数,アボガドロ数,などからなる式で計算する。いくつかの定数は変動する可能性があるが,定数の選び方によって年代値に違いが出てきて,その程度を示した。