抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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植物プランクトンブルームは海洋における最大の有機物生産場のひとつである。ブルームによって生産された大量の有機物の動態,特に細菌群集による分解過程を明らかにすることは海洋物質循環全体を理解する上で鍵となる。近年,培養に依存しない分子生態学的な解析手法により,特定の細菌系統群(Roseobacter group,Alteromonas group,Bacteroidetes group)が植物プランクトンブルーム中に優占することが示唆されている。しかしながら,ブルーム崩壊過程において,これらの系統群の現存量および増殖がどのように変動するのか?といった定量的な解析はほとんど行われていない。本研究では,植物プランクトンブルーム崩壊過程を模したメソコスム実験を行い,ブルーム崩壊期におけるこれら3つの系統群の現存量および増殖の変動を定量的にモニターし,全体の細菌生産への寄与率を把握することを目的とした。(著者抄録)