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J-GLOBAL ID：200902251397543913   整理番号：08A1055752

熊本県天草下島の西部に露出する上部白亜系姫浦層群の地質

著者 (5件)： 山口弘幸 (大和地質研) ,  小松俊文 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  佐藤道孝 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  長谷川四郎 (熊本大 大学院自然科学研究科) ,  西弘嗣 (北大 大学院理学研究院)
資料名： 化石  (Fossils)
号： 84  ページ： 18-36  発行年： 2008年10月01日 
JST資料番号： L2430A  ISSN： 0022-9202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天草下島西部に露出する姫浦層群の岩相層序学的研究を行い,産出する化石を調べた。基盤岩を不整合にして発達する姫浦層群は,下位より浜里層,横浜層,軍ケ浦層,崎津層に区分され,軍ケ浦層は黒崎砂岩泥岩部層,小高浜礫岩砂岩部層,志茂砂岩泥岩部層に細分される。各層の模式地,分布と層厚,対比,岩相,産出化石を詳述した。堆積物は主に潮汐堆積物と波浪堆積物からなる。前者は浜里層上部や軍ケ浦層に特徴的であり,後者は浜里層下部,横浜層,崎津層上部で卓越する。少なくとも21属26種の二枚貝化石(イノセラムスなどの海生種と汽水生種)と2属2種のアンモナイトが産出した。Sphenoceramus属の化石に基づくと,浜里層から横浜層はカンパニアン下部~中部に相当する。下島の姫浦層群は西部地域と東部地域で岩相や地質年代が全く異なる可能性がある。

シソーラス用語： 天草 ,  白亜紀 ,  *岩相層序 ,  二枚貝類 ,  アンモナイト ,  地層 ,  地層対比 ,  *堆積環境 ,  *化石群集
準シソーラス用語： カンパニアン ,  姫浦層群

分類 (2件)： 中生代  (DE02040V) ,  中生代  (DE03030R)

引用文献 (62件)：

• 安藤寿男. 北海道中頓別地域における上部白亜系-暁新統函淵層群の岩相層序と大型化石. 地質学雑誌. 2001, 107, 142-162
• BERGGREN, W. A. Cenozoic chronostratigraphy, planktonic foraminiferal zonation and the radiometric time scale. Nature. 1969, 224, 1072-1075
• DALRYMPLE, R. W. Tidal depositional systems. Facies models : Response to sea level change. 1992, 195-218
• 波多江信広. 熊本県天草下島における上部白亜系と古第三系との境界について. 鹿児島大学理科報告. 1959, 8, 101-111
• 波多江信広. 天草下島南半部の地質と地質構造. 鹿児島大学理科報告. 1960, 9, 61-107

タイトルに関連する用語 (5件)： 熊本 ,  天草 ,  上部白亜系 ,  層群 ,  地質