文献

J-GLOBAL ID：200902258686653667   整理番号：08A0626064

全自己相関値に基づく新しい乱数検定法

A New Randomness Test Based on All the Autocorrelation Values

著者 (2件)： 濱野健二 (東大 大学院新領域創成科学研究科) ,  山本博資 (東大 大学院新領域創成科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 108  号： 38(ISEC2008 1-15)  ページ： 23-30  発行年： 2008年05月09日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 米国商務省標準技術局(NIST)の乱数検定セットに含まれる離散フーリエ変換検定と,Beker and Piperの5個の基本乱数検定に含まれる自己相関検定は,系列の周期的な特徴を検出するために使用される。離散フーリエ変換検定は,離散フーリエ変換によって得られる周波数成分のうち,共役関係による対称な成分を除く全ての成分を検定に使用する。NISTは2004年に離散フーリエ変換検定内部のパラメータ値を修正したが,依然として修正を要する状態にある。本稿では,まず,離散フーリエ変換検定の精密なパラメータ値を与える。次に,既存の自己相関検定では,一部のラグに関する自己相関値しか検定に使用していない問題点を改善するために,対称な成分を除く全ての自己相関値を検定に使用する新しい自己相関検定を提案する。小さな周期的バイアスを持つ系列などの非乱数系列に対して,提案検定法とNIST乱数検定とによる評価結果を比較することで提案検定法の有効性を示す。(著者抄録)

シソーラス用語： *検定 ,  *擬似乱数 ,  *コンピュータセキュリティ ,  *公開鍵暗号 ,  Fourier変換 ,  自己相関関数 ,  バイアス ,  研究所 ,  自己相関
準シソーラス用語： NIST ,  周期的バイアス ,  *乱数検定 ,  離散Fourier変換

分類 (3件)： システム・制御理論一般  (IA02010H) ,  データ保護  (JD01020V) ,  符号理論  (ND02030R)

引用文献 (16件)：

• 濱野. 離散フーリエ変換を用いた乱数検定. 防衛庁技術研究本部技報. 2003, 6841
• HAMANO, K. The Distribution of the Spectrum for the Discrete Fourier Transform Test Included in SP800-22. IEICE Trans. Fundamentals, A. 2005, E88-A, 1, 67-73
• JUENEMAN, R. R. Analysis of Certain Aspects of Output Feedback Mode. CRYPTO 1982. 1982, 99-127
• 金田. NIST乱数検定における離散フーリエ変換検定に関する考察. 信学技報. 2007, 106, 596, 53-58
• 金. NISTのランダム性評価テストについて. 信学技報. 2003, 103, 499, 21-27

タイトルに関連する用語 (3件)： 自己相関 ,  乱数 ,  検定