抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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アフリカの中でも降水量が多く,安定な台地上に粘質な黄~赤色土壌が広く分布するカメルーンを対象に,土壌中の結晶性遊離鉄の存在量,存在比および結晶性,土壌の赤色度,ならびに塩基成分量を調べ,その結果に基づいて,当該地域の土壌の成熟度について考察を試みた。試験では,カメルーン中~東部から広域採取した37地点の次表層土壌試料のうち,粘土含量が30%を超える31点を湿式分解した後,炎光分析によりK,Naの,ICP-AESによりCa,Mg,Feの全存在量を求めた。また,非晶質遊離鉄および結晶性遊離鉄量の指標として,オキサレート抽出およびDCB抽出により溶出したFe量を求めた。土壌の赤色度はRedness Indexを用いて数値化した。その結果,カメルーン土壌では遊離鉄の結晶性は一様に高いものの,結晶性遊離鉄の存在量や存在比にばらつきがあり,土壌の赤色度はこのバラツキを反映した。さらに,本土壌ではK,Naの存在量が小さく,結晶性遊離鉄の存在量または存在比が大きいことから,土壌は相対的に成熟しているといえる。