抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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STM(走査型トンネル顕微鏡)では,金属線の端を原子スケールで鋭利にした探針(プローブ)を作り,金属表面に距離1nm程度に近づけて,電圧を印加すると探針または試料にある電子が,真空障壁をトンネル抜けして,pA~nAの微小トンネル電流が流れる。トンネル電流を一定に保つと,探針(プローブ)と試料面間の間隔が一定になる。探針先端を原子スケールで鋭利にして,試料上を走査して得られた影像は,原子スケールの分解能を持っている。STM装置の構成を解説し,この装置で得られる,Si(111)7×7表面観察の再構成像により,原子配列観察を例示した。STMの登場により,様々な近接作用を利用して,材料表面の形状・特性を調べることが可能な走査型プローブ顕微鏡が開発されていて,その1つに,原子間力顕微鏡(AFM)があり,Si(111)7×7の原子スケール観察にも成功している。