抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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連載記事「エネルギー学」について概観し,1880年以降の日本におけるエネルギー源別消費量の推移と日本人1人当たりのエネルギー消費量とGNPとの関係を示した。次いで,エネルギーに対する価値観と技術開発目標の変遷に関して,石油に対する価値観の年変化とエネルギー関連技術の開発について述べた。エネルギー問題は一般に,エネルギー利用に関わる物理的世界,エネルギー消費行動を支配する心理的世界,エネルギー需給を操作するための社会的枠組みの相異なる3つの世界の問題として捉えられる。これらは,自然科学,人文科学,社会科学の3つの学問分野に対応し,これらの融合として新しい学問体系「エネルギー学」を考える必要があることを示した。さらに,エネルギー問題と従来の学問領域との関係を述べるとともに,いくつかの視点からエネルギー需給システムを眺めることにより,エネルギー学の可能性を探った。