抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地球温暖化対策として重要視される再生可能エネルギーの促進政策を取り上げ,意思決定と選好(価値判断)との関係について解説した。はじめに,社会における選好という問題を考える場合,選択肢の順位づけが難しいこと,評価項目(属性)の多様性と項目ごとの評価結果の不確実性という困難な問題があることを述べた。つぎに,太陽光発電システムの導入促進政策を例に意思決定の方法について検討した。太陽光発電システムの投資回収年数と購入率との関係を調査した結果,投資回収年数と購入率との関係は傾きのゆるい曲線により表現される。これは価格以外の主観的要因の影響が小さくないことを示すものである。化石燃料による大規模集中型のエネルギー供給とは異なり,再生可能エネルギーや省エネルギー行動を基礎としたエネルギー需給システムは,エネルギーや生活に対して従来とは異なった価値観を必要とする(あるいは,もたらす)と考えられる。