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J-GLOBAL ID：200902297281450730   整理番号：08A1127321

滋賀県朽木のナラ類集団枯損被害林分の林分構造

Stand structure of a forest damaged by a wilt disease of oak trees caused by Raffaelea quercivora at Kutsuki area in Shiga Prefecture

著者 (5件)： 伊東宏樹 (森林総合研 多摩森林科学園) ,  大住克博 (森林総合研 関西支所) ,  衣浦晴生 (森林総合研 関西支所) ,  高畑義啓 (森林総合研 関西支所) ,  黒田慶子 (森林総合研 関西支所)
資料名： 森林総合研究所研究報告  (Bulletin of the Forestry and Forest Products Research Institute)
巻： 7  号： 3  ページ： 121-124  発行年： 2008年09月 
JST資料番号： F0976B  ISSN： 0916-4405  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,カシノナガキクイムシが伝播する病原菌Raffaelea quercivoraによる立枯病により枯死した滋賀県高島市朽木の二次林であるナラ類集団枯損において,被害林分の林分構造の変化を調査するため,3方形区(総計2,200m²)の調査区を設け2006年10~11月にかけて調査を行った。結果,方形区全体で400本が生存し46本の枯死幹が確認され,うちキクイムシの影響は生存幹で42本,枯死幹で6本観察された。本研究により,調査地で出現していた優占度の高い樹種はタムシバ,ソヨゴ,リョウブ等であり,これらの樹種で林床の光環境が悪化していると考えられ,更新が進まなかった場合,枯れ残ったアカマツ,コナラの他,タムシバ等2~3の樹種で構成される林分となることが懸念された。

シソーラス用語： 糸状菌類 ,  *キクイムシ科【昆虫類】 ,  二次林 ,  *立枯病 ,  滋賀県 ,  *コナラ属 ,  森林被害 ,  リョウブ科 ,  アカマツ ,  モクレン科 ,  モチノキ科
準シソーラス用語： Raffaelea quercivora ,  *カシノナガキクイムシ ,  ソヨゴ ,  タムシバ

分類 (2件)： 菌類による植物病害  (FC04052Y) ,  森林植物学  (FF02020E)

引用文献 (11件)：

• 達良俊・大沢雅彦 (1992) 都市景観域における放棄アカマツ植林の二次遷移とアカマツの一斉枯死による影響, 日生態会誌, 42, 81-93.
• Fujihara, M.(1996) Development of secondary pine forests after pine wilt disease in western Japan, J. Veg. Sci., 7, 729-738.
• Hijii, N., Kajimura, H., Urano, T., Kinuura, H. and Itami, H.(1991) The mass mortality of oak trees induced by Platypus quercivorus (Murayama) and Platypus calamus Blandford (Coleoptera: Platypodidae) -The density and spatial distribution of attack by the beetles-, J. Jpn. For. Soc., 73, 471-476.
• 石井哲 (2007) 岡山県南東部における松くい虫被害林分の現状について, 森林応用研究, 16, 27-32.
• 伊藤進一郎・山田利博 (1998) ナラ類集団枯損被害の分布と拡大, 日林誌, 80, 229-232.

タイトルに関連する用語 (8件)： 滋賀県 ,  朽木 ,  ナラ ,  集団 ,  枯損 ,  被害 ,  林分 ,  林分構造