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J-GLOBAL ID:200902223495926339   整理番号:08A0784082

Qinling(秦嶺)造山帯及びその影響範囲における高温高圧下での塊状岩の脱水素溶融

Dehydration Melting at High Pressure and High Temperature in Block Rocks of Qinling Orogen and Its Implications
著者 (6件):
資料名:
巻: 21  号:ページ: 683-690  発行年: 2007年 
JST資料番号: C2497A  ISSN: 1000-8527  CODEN: XIDZEV  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 中国 (CHN)  言語: 中国語 (ZH)
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試料中の粉体の溶融と比較して,自然の塊状岩石の溶融は大深度の地殻における自然状態での部分的な溶融における力学的な過程に関してより多くの情報を与える可能性がある。Qinling(秦嶺)造山帯およびその周辺地域における高温高圧下で同時に収集されたP波の速度を測定した。試料を光学顕微鏡およびEPMA(電子線マイクロ分析)により詳細に確認した結果,一部の試料において部分的な溶融が発生していることを発見した。ガラス質や石英質が溶融しており,黒,茶色,薄黄色,無色を呈しており,角閃石(黒雲母)から斜長石(石英)の範囲に分散されていた。溶融したガラス質の大部分の組成は塩基性岩から中性岩の範囲にあり,超塩基性を示すものも存在した。特筆するべき特徴は,ほぼ全ての試料には溶融前に比べて少ないSiO_2しか含まれていないことであり,溶融したものが母岩よりも塩基性が強いことを意味する。このことは,従来疑いなく受け入れていたマグマの変性の法則に矛盾するように思われる。2つ目の特徴は溶融物が体積的にも化学的にも角閃石(黒雲母)および斜長石(石英)によって厳格に支配されているという点である。溶融したガラス質や石英質の組成は角閃石と斜長石との間に位置し,角閃石にはTiO,MnO,ΣFeO(酸化鉄類),MgO,CaOが豊富であるのに対し,斜長石はSiO_2,Al_2O_3,Na_2Oに富む。部分的な融解はP-T(圧力-温度)条件が中-低の大陸地殻条件(750-920°C,0.63-0.90GPa,深度21-30kmに相当)における脱水素反応によって起こる。融解により塩基性が発現し,その一方でより多くの酸性残渣が離脱する。この反応が中-低深度の大陸地殻で起こっていると仮定すれば,大陸地殻の下部に存在する珪長岩質の起源についての解答が得られることになる。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST
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地球の内部構造・組成 

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