抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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静岡県内で育成され,1990年に品種登録された「喜水」は食味が良好な早生ナシであるが,黒斑病にかかりやすい特徴を有する。本研究では,黒斑病耐病性品種を育成するため,放射線により育成された「喜水」の穂木にガンマ線を急照射した。「喜水」の休眠枝に線量率2.5Gy/時間,総線量80Gyでガンマ線を照射し,照射した穂木の接ぎ木を行い,黒斑病毒素であるAKトキシンを用いて黒斑病耐病性の判定を行った。結果,活着した1,593本の木のうち,11,627本の枝から耐病性と考えられた枝11本をもつ3樹を選抜した。この3樹を圃場に定植し発病調査を行い,二及び三代目も同様に調査した結果,安定的に耐病性を示した1系統を「静喜水」として選抜し,品種登録を行った。「静喜水」は「喜水」と比較して黒斑病耐病性を有するが,果実品質及び生育は「喜水」と同等であった。