文献

J-GLOBAL ID：200902258395335072   整理番号：09A0629155

新規なガス伝達物質(gasotransmitter)の生理的及び薬理学的特徴:硫化水素

Physiological and pharmacological features of the novel gasotransmitter: Hydrogen sulfide

著者 (7件)： MANCARDI Daniele (Dep. of Clinical and Biological Sciences, Univ. of Turin, ITA) ,  PENNA Claudia (Dep. of Clinical and Biological Sciences, Univ. of Turin, ITA) ,  MERLINO Annalisa (Dep. of Clinical and Biological Sciences, Univ. of Turin, ITA) ,  DEL SOLDATO Piero (CTG Pharma, Milan, ITA) ,  WINK David A. (Radiation Biology Branch, National Cancer Inst., NIH, Bethesda, MD 20892, USA) ,  PAGLIARO Pasquale (Dep. of Clinical and Biological Sciences, Univ. of Turin, ITA) ,  PAGLIARO Pasquale (Istituto Nazionale per le Ricerche Cardiovascolari (INRC), Bologna, ITA)
資料名： Biochimica et Biophysica Acta  (Biochimica et Biophysica Acta)
巻： 1787  号： 7  ページ： 864-872  発行年： 2009年07月 
JST資料番号： B0207A  ISSN： 0005-2728  CODEN： BBBMBS  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 硫化水素(H₂S)はその中毒作用が数百年前から知られている。基礎生物生産が判明した後病態生理学的役割の研究が始まった。H₂Sは2種類のシステイン代謝に関与する酵素であるシスタチオニンγ-リアーゼとシスタチオニンβ-シンターゼの作用により形成する気体である。H₂Sには生体系における他の2種類の良く知れれた「ガス伝達物質」(一酸化窒素と一酸化炭素)と共通の複数の特徴がある。これらの3種類のガスは生物学的標的を共有しているが,相違点もある。3種類のガスはヘム蛋白質を標的としてK_ATPチャンネルを開き,H₂SはNOと同様酸化防止剤だが,H₂SはNOとは異なり直接ラジカルを形成しない。H₂Sが長期シナプス増強,血管弛緩,プロ及び抗炎症条件,心臓変力調節,心臓保護及び複数の他の生理的機構など多くの生理的及び病態生理学的過程の関与することが先年判明した。H₂Sの細胞シグナル伝達誘発分子としての生物学的役割を調べた。特に心臓血管系及び心臓保護における効果に注目した。H₂Sの有益効果と他の医薬品特性を共役させるために今までに試験されたH₂S供与剤に関する情報も示した。Copyright 2009 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *硫化水素 ,  シスタチオニンリアーゼ ,  シスタチオニンシンターゼ【EC4.2.1.22】 ,  一酸化窒素 ,  一酸化炭素 ,  カリウムチャンネル ,  酸化防止剤 ,  シナプス ,  血管拡張作用 ,  消炎作用 ,  心臓 ,  変力作用 ,  *保護 ,  細胞情報伝達 ,  *循環系 ,  治療法
準シソーラス用語： シスタチオニンγ-リアーゼ ,  シスタチオニンβ-シンターゼ ,  ATP感受性カリウムチャンネル ,  *心臓保護 ,  心臓血管系 ,  虚血プレコンディショニング

分類 (1件)： 循環系一般  (EJ04010S)

タイトルに関連する用語 (4件)： ガス伝達物質 ,  生理 ,  薬理学 ,  硫化水素