文献

J-GLOBAL ID：201002256689200084   整理番号：10A0103485

亜鉛プロトポルフィリンは,ヘムオキシゲナーゼの阻害には依存せずに,サイクリンD1の発現を調節する

Zinc Protoporphyrin Regulates Cyclin D1 Expression Independent of Heme Oxygenase Inhibition

著者 (8件)： LA Ping (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  FERNANDO Amal P. (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  WANG Zhi (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  SALAHUDEEN Ameen (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  YANG Guang (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  LIN Qing (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  WRIGHT Clyde J. (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania) ,  DENNERY Phyllis A. (Univ. Pennsylvania School of Medicine, Pennsylvania)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 284  号： 52  ページ： 36302-36311  発行年： 2009年12月25日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ヘムオキシゲナーゼの活性を阻害する亜鉛プロトポルフィリンIX(ZnPP)について,腫瘍細胞の増殖に対する影響を調べた。ZnPPはHepG2細胞やK562細胞の増殖を阻害したが,ZnPPと同様のヘムオキシゲナーゼ阻害活性を示すスズプロトポルフィリンには,増殖阻害活性は認められなかった。そこで,128の腫瘍関連遺伝子の発現に対するZnPPの作用を調べたところ,細胞増殖や血管新生に関与する遺伝子の発現がZnPPによって減少した。これらの遺伝子のうち,サイクリンD1遺伝子の発現に対する関与を詳細に解析した。ZnPPは,サイクリンD1遺伝子(CCND1)の発現をmRNAレベルと蛋白質レベルで阻害し,CCND1プロモーターの活性もZnPPによって阻害を受けた。ZnPPが,Sp1やEgr1と相互作用し,これら転写因子のプロモーターへの結合に影響することも見いだした。また,ZnPPが,in vivoにおける腫瘍増殖を阻害することを確認した。

シソーラス用語： 代謝産物 ,  HepG2細胞 ,  K562細胞 ,  増殖阻害 ,  遺伝子 ,  抗腫瘍作用 ,  遺伝子発現 ,  遺伝的調節 ,  *サイクリンD1 ,  転写因子 ,  DNA結合タンパク質 ,  分子間相互作用 ,  タンパク質結合 ,  プロモーター領域 ,  *窒素複素環化合物 ,  大環状化合物 ,  架橋化合物 ,  ビニル化合物 ,  ジカルボン酸 ,  ジエン
準シソーラス用語： EGR1 ,  Sp1 ,  サイクリンD1遺伝子 ,  遺伝子発現調節 ,  腫瘍関連遺伝子 ,  転写調節

分類 (2件)： 生物学的機能  (EB02020R) ,  腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

物質索引 (1件)： プロトポルフィリンIX

タイトルに関連する用語 (6件)： 亜鉛プロトポルフィリン ,  ヘムオキシゲナーゼ ,  阻害 ,  サイクリンD1 ,  発現 ,  調節