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J-GLOBAL ID：201002263800570461   整理番号：10A0593806

ベトナム・ドンパオレアアース鉱床の地質特性の解明と選鉱試験・採鉱計画への展開

Investigation of Geological Characteristic and Development of Processing Tests and Mining Plans for the Dong Pao Rare Earth Deposit in Vietnam.

著者 (7件)： 藤井昇 (三井金属資源開発) ,  宮内啓 (三井金属資源開発) ,  宿輪隆太 (三井金属資源開発) ,  草野哲也 (三井金属資源開発) ,  宮川博 (三井金属資源開発) ,  氏原誠 (三井金属資源開発) ,  田中優 (三井金属資源開発)
資料名： 資源地質
巻： 60  号： 2  ページ： 59-70  発行年： 2010年05月25日 
JST資料番号： L3439A  ISSN： 0918-2454  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 中越国境に近いベトナム北部山地に位置するドンパオ鉱床は,古第三紀のアルカリ岩の火成活動によって生成された蛍石・重晶石に伴うレアアース鉱床である。主なレアアース鉱物はバストネサイトである。本論では,ドンパオ鉱床の特性を把握するために,2001~2002年の試錐データを元にCe異常に着目し,累帯構造に基礎をおいた鉱体の構造解析を行った。その結果,初生レアアース鉱物を含む母岩が風化分解し,鉱質の化学組成・鉱物組成に差異が生じていることが判明した。選鉱成績に関わる鉱質の違いを考慮して対象鉱種を絞り込んだ選鉱試験を行った結果,良好な選鉱成績が得られた。そのために,採掘計画の具体化が可能となった。ドンパオ鉱山の評価活動により本格的企業化調査へ移行することとなった。しかし,選鉱・採鉱上の問題点は酸化帯の存在や硬岩の鉱石部分を省いて,採掘対象鉱種を絞り込んで可採鉱量を算定した結果,従来の半分の鉱量となった。

シソーラス用語： *中華人民共和国 ,  ベトナム社会主義共和国 ,  古第三紀 ,  *鉱床 ,  蛍石 ,  重晶石 ,  アルカリ岩 ,  火成活動 ,  *希土類元素 ,  選鉱 ,  採鉱 ,  鉱物 ,  地質 ,  セリウム
準シソーラス用語： Ce ,  ドンパオ ,  *レアアース ,  *中国

分類 (1件)： 金属鉱床  (DE09030H)

引用文献 (19件)：

• BAO, Z. Geochemistry of mineralization with exchangeable REY in the weathering crusts of granitic rocks in South China. Ore Geology Reviews. 2008, 33, 519-535
• 石原舜三. ベトナムの非鉄金属鉱物資源の概要. 資源地質. 2008, 58, 27-36
• 金沢康夫. 世界最大のレアアース鉱床-中国バヤンオボ鉱床-の成因をめぐって. 資源地質. 1999, 49, 203-216
• 国際協力事業団. ヴィエトナム社会主義共和国ドンパオ地域 資源開発協力基礎調査報告書第1年次. 2001
• 国際協力事業団. ヴィエトナム社会主義共和国ドンパオ地域 資源開発協力基礎調査報告書第2年次. 2002

タイトルに関連する用語 (7件)： ベトナム ,  鉱床 ,  地質 ,  選鉱 ,  試験 ,  採鉱計画 ,  展開