抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ソーシャルメディアは実世界のリアルタイムな状態を観測するために活用され,Twitterユーザはソーシャルセンサと捉えられる。本論文では,観測する対象を実世界における物理的・社会的イベント中のいずれかに絞って観測した研究,及びイベントの種類を限定せずにトレンドイベントを観測した研究を概観した。また,1)情報収集,2)時間的分析,3)空間的分析からなるTwitterを利用したイベント観測について典型的な手法を紹介した。1)ではキーワード検索,位置情報の指定,ランダムサンプリングが用いられ,収集されたツイートの2)ではトレンドを表すキーワードの検出,イベントの検出,イベントの詳細分析・要約,イベント予測が行われている。また,収集されたツイートのgeotag情報,location情報,timezone情報,地名を取得してイベントが発生した地域の同定やイベントごとのクラスタリングといった3)が研究されている。ソーシャルセンサは物理センサと比べ,i)高度な知的処理,ii)観測可能な対象及び地域に対する柔軟性を持つ。一方,情報の信頼性・可用性,観測対象や観測地域の特定の必要性が課題となるので両者を協調させ,物理センサの観測値にアクセスしやすくしたシステムが注目されていることを示した。