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J-GLOBAL ID:201302293621909241   整理番号:13A0765675

杭州出土の曜変天目

著者 (1件):
資料名:
号: 43  ページ: 193-220  発行年: 2013年03月26日 
JST資料番号: L8085A  ISSN: 0387-8708  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 解説  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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曜変天目茶碗は,天目茶碗の中の最上級とされるもので,現在の中国福建省にあった建窯で作られたと云われている。その生産は,北宋中期に起こり,南宋時代の1200年頃にはその生産量はピークとなっていたとされる。日本では1100年頃に複数出土しており,この頃日本にも輸入されていることが分っている。しかし,中国では,明代初期に始まる飲茶法の変化により,14世紀前半に建窯が,その後間もなくして天目窯の黒釉瓷はその生産を終え,現存が確認されているものは世界で僅か4点しかなく,すべて日本にあり,国宝が3点と重要文化財が1点である。これまでこの曜変天目がなぜ日本にだけ存在し,中国で出土しないのか大きな謎とさていた。2008年末~2009年前半,杭州市の南宋の皇城重要遺跡の保護範囲内でのマンション建設に伴い,発掘調査が行われ,大量の陶瓷器破片が出土,その中に曜変天目茶碗の残器があったことが2012年2月中国で開催された中国古代の窯業関係の国際学術検討会で報告された。本稿では,これまでの曜変天目に関わる研究の一端を紹介し,著者の私見を次の項目から述べた。1)日本における天目茶碗の扱い,2)日本伝世の曜変天目,3)発見の経緯,4)曜変天目であることの条件,5)出土した黒釉残器が曜変天目であるか否かについて,6)水吉建窯址の探査と地元瓷廠の倣建盞について,7)わが国での曜変天目技法の再現について。この発見は破砕した残器ではあるが歴史的快挙である。しかし,考古学的調査によって得られたものではないことが重大な欠点で,偽物かどうかの判定は今後理化学的分析などによって行われるであろう。
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分類 (1件):
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セラミック・陶磁器の製造 
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