THz spectral database

アミノ酸、ポリマー、農薬、医薬品など164種類の有機材料と、半導体、誘電体を含む18種類の無機材料について、テラヘルツ帯の透過スペクトルを掲載したデータベースです。カーボンナノチューブ、シリコンをはじめとする産業的に重要な材料も多数含まれており、そのテラヘルツ帯での特性を知る手がかりとして活用することができます。本データベースは研究・教育の目的に提供してきたもので、ウェブ上から自由にアクセスでき、テキストファイル、PDFファイル形式によるダウンロードが可能です。
スペクトルデータの利用に関する重要な点は、そのスペクトル形状だけでなく、どのような条件で測定されたかを知ることにあります。例えば、測定時の温度が変わるだけで、スペクトル形状が大きく変化する場合があります。そのため、測定時の温度、試料の厚さ、試料の濃度といった、スペクトルを見る上で必要な測定条件も提供しています。
ユーザーが測定した同様のスペクトルデータの登録も受け付けています。
このデータベースは他の研究機関収集したデータも受け付けられるようにフォーマットを整備して、理研により構築されました。このデータベースと同時期に公開していた情報通信研究機構 (NICT) のデータベースとを統合した THz database (https://integbio.jp/dbcatalog/record/nbdc01468 )もあります。