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J-GLOBAL ID:201602271780264460   整理番号:16A0965900

Posan苦鉄質-超苦鉄質コンプレックス中の鉱化過程に及ぼす初期のイオウ飽和作用とカルク-地殻混成作用の影響:中国北西部,Beishan地域の枯渇した浅部マントルからの由来

The impact of early sulfur saturation and calc-crustal contamination on ore-forming process in the Posan mafic-ultramafic complex: Derived from the shallow depleted mantle, Beishan region, NW China
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巻: 118  ページ: 81-94  発行年: 2016年03月15日 
JST資料番号: E0267C  ISSN: 1367-9120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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Posan苦鉄質迸入岩は,タリムクラトン北東縁のBeishanリフト中に位置する~280MaのPobei苦鉄質-超苦鉄質コンプレックスの一つである。3つのボーリング孔からは低品位の鉱化作用しか認められないため,この小さな超苦鉄質迸入岩の鉱石ポテンシャルは低いと判断される。詳細な野外調査から,本岩体には5ステージのマグマイベントが認められた。それらのうち,ステージI,II及びIIIは斑れい岩・斑れいノーライト・かんらん石斑れい岩が主体を占める苦鉄質岩体で,ステージIVとVは層状迸入岩体で特徴づけられる超苦鉄質岩体である。理論的には,Posan超苦鉄質迸入岩は親マグマの高いMgO含量(14.76%)のせいで鉱化作用の最初の要請には合致する。更に,かんらん石中の低いNi含量(1900ppm以下)及び硫化物とスピネルの共生は,Posan迸入岩がスピネルとかんらん石の結晶分化作用の前若しくは最中にイオウが初期の飽和に達したことを示している。Ni-Cu若しくはPGEの鉱化作用を含むこの硫化物の部分は,今後の研究の焦点に値する。ステージIVにおいて,結晶分化作用に伴ってかんらん石中のNi含量が連続的に減少すること,イオウに富む地殻の混成作用でなくカルク-地殻の混成作用(不規則分布する斜長石,高いTh/Yb比,NbとZrの枯渇,K・Rb・Ba・U・Th・Pbの富化)及び高レベルの酸素フュガシティ(+2.1<fO<sub>2</sub>QFM<+3.0)は,このステージで形成された不明瞭に分散した硫化物をもたらした。単斜輝石のTiO<sub>2</sub>-Alzダイヤグラムから,Beishan苦鉄質-超苦鉄質コンプレックスが島弧関連集積岩でなく,リフト帯関連環境で形成されたことが確認された。低いTiO<sub>2</sub>/YbとNb/Yb比はBeishanコンプレックスがザクロ石を欠く枯渇した浅部マントルに由来することの反映である。タリム巨大火成区とBeishan地域の多数の苦鉄質-超苦鉄質迸入岩類の時間空間的関係を考慮すると,Posan迸入岩体(275.8±2.7Ma)を含むBeishan苦鉄質-超苦鉄質コンプレックスは,ペルム紀初期のタリムプルームと,直接の成因関係ではないが,成因的親近性がある。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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深成岩  ,  岩石圏の地球化学一般 
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