文献

J-GLOBAL ID：201602277809798449   整理番号：16A1060044

腫瘍治療における薬物耐性を克服するための相乗的ドラッグデリバリーのための多剤負荷ビタミンE-TPGSナノ粒子【Powered by NICT】

Multi-drug loaded vitamin E-TPGS nanoparticles for synergistic drug delivery to overcome drug resistance in tumor treatment

著者 (5件)： Liu Boya (Department of Chemistry, Wuhan University) ,  Wu Cong (Department of Chemistry, Wuhan University) ,  He Xiaoyan (Department of Chemistry, Wuhan University) ,  Zhuo Renxi (Department of Chemistry, Wuhan University) ,  Cheng Sixue (Department of Chemistry, Wuhan University)
資料名： Kexue Tongbao  (Kexue Tongbao)
巻： 61  号： 7  ページ： 552-560  発行年： 2016年 
JST資料番号： C2862A  ISSN： 2095-9273  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 中国 (CHN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 多剤の同時デリバリーのための高い薬物負荷レベルとビタミンEトコフェロールポリエチレングリコールコハク酸(TPGS)に基づくナノ粒子を作製する容易な自己組織化法を開発した。多剤耐性を克服するために,化学療法薬(パクリタキセル,PTX)と薬剤耐性阻害剤(タリキダール,TQR)はビタミンE-TPGSベースナノ粒子における共担持TPGS/PTX/TQRナノ粒子を得た。モノ薬物負荷TPGS/PTXナノ粒子と二重薬物負荷TPGS/PTX/TQRナノ粒子のサイズは比較的狭いサイズ分布を持つ150nm以下であった。薬物耐性の腫瘍細胞阻害と反転に及ぼすドラッグデリバリーシステムの効率は非耐性細胞(HeLa)と比較して,薬剤耐性癌細胞(MCF-7/ADR)で評価した。TQRによりP-gp排出の効果的な阻害のために,2重薬物負荷ナノ粒子は顕著に改善された腫瘍細胞抑制効率を示した。免疫刺激効果を研究するために,薬剤耐性細胞におけるIL-10,腫瘍発生に関連したサイトカインの産生に対するドラッグデリバリーシステムの影響を調べた。ドラッグデリバリーシステムによる処理後,細胞上清におけるIL-10の濃度は減少した。相乗的ドラッグデリバリーのための多剤負荷のビタミンE-TPGSナノ粒子は腫瘍治療における薬物耐性の反転における応用が期待される。Data from the ScienceChina, LCAS.【Powered by NICT】

シソーラス用語： *薬物耐性 ,  *ドラッグデリバリーシステム ,  インターロイキン10 ,  自己組織化 ,  *ビタミンE ,  サイトカイン ,  多剤耐性 ,  腫瘍細胞 ,  *ナノ粒子
準シソーラス用語： 抗原刺激 ,  サイズ分布 ,  阻害剤 ,  化学療法薬 ,  薬物負荷 ,  *腫瘍治療 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 多剤抵抗性 ,  ドラッグデリバリー ,  パクリタキセル ,  タリキダール ,  TPGS

分類 (2件)： 生物薬剤学(基礎)  (GY01021U) ,  医用素材  (GA05040H)

タイトルに関連する用語 (5件)： 腫瘍治療 ,  薬物耐性 ,  ドラッグデリバリー ,  ビタミンE ,  ナノ粒子