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J-GLOBAL ID:201602292003693819   整理番号:16A0933547

ヒトのp,p′-DDEとHCB曝露の代謝フィンガープリント

The metabolic fingerprint of p,p′-DDE and HCB exposure in humans
著者 (12件):
資料名:
巻: 88  ページ: 60-66  発行年: 2016年03月 
JST資料番号: A0646B  ISSN: 0160-4120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:ジクロロジフェニルジクロロエチレン(p,p′-DDE)とヘキサクロロベンゼン(HCB)は,内分泌撹乱作用を有する周知の有機塩素系殺虫剤である。p,p′-DDEとHCBへの曝露は世界中の人々の懸念事項で,肥満や2型糖尿病等の代謝異常と関連があるとされているが,一般的集団から人々におけるこれらの関連についての詳細はほとんど未知であった。目的:筆者等は,スウェーデン人ベースのウプサラ高齢者前向き血管研究(PIVUS)からの1016参加者の血清試料において,p,p′-DDEとHCB曝露と包括的メタボロミクスプロファイルとの関連を調べた。方法:HCBとp,p′-DDEレベルを,ガスクロマトグラフィーと高分解能質量分析との組合せ(GC-HRMS)を用いて定量した。代謝産物レベルを,超高性能液体クロマトグラフィーと飛行時間質量分析の組合せ(UPLC-TOFMS)を用いる非標的メタボロミクス手法を用いて定量した。関連分析を,多変量線形回帰を用いて行った。結果:筆者等は,p,p′-DDEとHCBの循環レベルが,年齢,性別,教育レベル,運動習慣,喫煙,エネルギー摂取量及びアルコール摂取で調整後の16代謝産物の循環レベルと有意に関係していることを発見した。16代謝産物の大部分は,脂質代謝経路に属しており,脂肪酸,グリセロリン脂質,スフィンゴ脂質とグリセロ脂質を含んでいた。全体として,p,p′-DDEとHCBレベルは,各種代謝産物と相関することが分り,これは,各種代謝フィンガープリントが,これら2つの殺虫剤の循環レベルに関係していることを示唆した。結論:筆者等の発見は,有機塩素系殺虫剤へのヒトの曝露と主にヒトの脂質代謝に関係する主要な代謝プロセスの代謝産物との間のリンクを確立した。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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農薬  ,  人間に対する影響 

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