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J-GLOBAL ID:201702210315133286   整理番号:17A0317515

潜在的遺伝子ベクターとしてのNaOH/尿素水溶液中での四級化キチンの均一合成【Powered by NICT】

Homogeneous synthesis of quaternized chitin in NaOH/urea aqueous solution as a potential gene vector
著者 (10件):
資料名:
巻: 150  ページ: 180-186  発行年: 2016年 
JST資料番号: E0961A  ISSN: 0144-8617  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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水溶性四級化キチン(QC)は8wt%NaOH/4wt%尿素水溶液中で(3-クロロ-2-ヒドロキシプロピル)トリメチルアンモニウムクロリド(CHPTAC)とキチンの反応によって均一に合成した。四級化キチンの化学構造および溶液の性質は~1H NMR,FT-IR,元素分析,動的光散乱(DLS)及びゼータ電位測定により特性化した。結果は,0.27 0.54の置換度(DS)値を持つ,水溶性QCはキチンの濃度,キチンユニットにCHPTACのモル比,および室温(25°C)で反応時間を変えることによって得られることを示した。二QC(DS=0.36および0.54)を選択し,遺伝子担体として研究した。アガロースゲル遅延アッセイは,N/P比が>3の時に両QCは効率的にDNAを縮合させることができることを明らかにした。粒径とゼータ電位の結果は,両QCはサイズ100~200nm,十八~三十六mVのゼータ電位を持つコンパクトなナノ粒子にプラスミドDNAを濃縮する良好な能力を持つことを示した。ポリエチレンイミン(PEI, 25kDa)と比較して,QCは優れた低細胞毒性を示した。QC/DNA複合体のトランスフェクション効率は外来DNAとしてpGL-3をコードするルシフェラーゼを用いて測定し,QC/DNA複合体は,293T細胞における効果的な遺伝子導入効率を示した。これらの結果は,NaOH/尿素水溶液中で調製したQCは,その優れた特性のために有望な非ウイルス遺伝子キャリアとして用いることができることを明らかにした。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【Powered by NICT】
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