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J-GLOBAL ID：201702211191397825   整理番号：17A0377947

東日本大震災 復興への取り組み 風評被害克服への課題 東京電力福島第1原子力発電所事故における風評被害と農産物流通

著者 (1件)： 関谷直也 (東大 大学院情報学環 総合防災情報研究セ)
資料名： 月刊NOSAI
巻： 69  号： 3  ページ： 4-14  発行年： 2017年03月01日 
JST資料番号： F1041A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東日本大震災から6年目を迎え,福島県内で生産される農作物の放射能汚染の検査は進んでおり,現在ではそのほとんどが検出限界以下(ND)である。にもかかわらず,米を中心として未だ福島県の農作物の流通は回復しているとはいえない。本稿では,このような風評被害の解決のために風評被害を,次の項目に沿って分析した。1)風評被害と消費者の意識,2)風評被害と「流通」(福島県内と県外の卸売と小売業のアンケートに基づいて),3)震災6年目を迎えてどのような施策が必要か,である。著者の見解は福島県産の農作物の流通を回復させるには,今の福島県内の検査体制や検査結果の事実を理解してもらい,それらを拒否する合理的な根拠はすでにないことを分かってもらい,それを拒否することは自身の「感情」の問題であることを自覚してもらうことである。

シソーラス用語： *原子力災害 ,  *放射能汚染 ,  *農作物 ,  *物的流通 ,  *検査 ,  検出限界 ,  米 ,  消費者 ,  小売業 ,  卸売 ,  アンケート ,  感情 ,  福島県
準シソーラス用語： *汚染検査 ,  検査体制 ,  消費者意識 ,  *東日本大震災 ,  農作物被害 ,  *農産物流通 ,  風評被害

分類 (3件)： 環境汚染一般  (SB01000C) ,  作物栽培一般  (FC03010R) ,  物的流通  (KA08000O)

引用文献 (4件)：

• 関谷直也、2011『風評被害-そのメカニズムを考える』光文社
• 関谷直也、2014「東日本大震災後の価値観の変化とメディア産業のBCP-震災直後の状況と消費行動・安全観・人生観の変化からメディア産業のBCPを考える-」2012~2013年度吉田秀雄記念事業財団助成研究報告書
• 関谷直也、2015「原発災害下での暮らしと仕事-生活・生業の取戻しの課題 (第7回)風評被害の構造と5年目の対策『にじ』2015年冬号 (652) 109~120
• 超学際的研究機構、2015「原子力災害による風評被害の現状と払拭の取り組み」160ページ

タイトルに関連する用語 (7件)： 東日本大震災 ,  復興 ,  風評被害 ,  東京電力 ,  福島第1原子力発電所 ,  事故 ,  農産物流通