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J-GLOBAL ID：201702211271731785   整理番号：17A0090233

下水道の進化を支える研究 8 国総研・土研の取り組み 近年追加された環境基準項目の下水処理特性~LAS,ノニルフェノールについて~

著者 (4件)： 金子陽輔 (土木研) ,  小森行也 (土木研) ,  岡本誠一郎 (土木研) ,  岡本誠一郎 (国土技術政策総合研)
資料名： 月刊下水道  (Journal of Sewerage, Monthly)
巻： 40  号： 2  ページ： 73-78  発行年： 2017年01月15日 
JST資料番号： Z0772A  ISSN： 0387-6926  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,水質環境基準(河川)に追加された直鎖アルキルベンゼンスルホン酸(LAS)とノニルフェノール(NP)について述べる。LASは衣料用洗剤用の界面活性剤で,NPは界面活性剤NPEOの原料や石油系製品の酸化防止剤に利用されている。これらの化学物質は,ミジンコ・メダカ・ニジマス・マダイ等の水生生物への影響が指摘され,水生生物の保存に係る環境基準の項目に追加された。NPの除去特性は,活性汚泥処理実験の結果,エアレーションタンク内におけるNP除去はSS(活性汚泥)に吸着した後に分解されると考えられる。実下水処理場におけるLASの流入・除去の実態を調査した結果,標準活性汚泥法による処理のLAS除去率は99%以上で,回転生物接触法・礫間接触法・接触酸化法・好気性ろ床法・高速散水ろ床法は87%以上であった。しかし嫌気好気ろ床法では81%と低い傾向を示した。追加検討として微生物担体処理による除去を検討した結果,LASの除去は効果が確認できたが,NPの除去効果は認められなかった。

シソーラス用語： *河川 ,  *水質基準 ,  LAS【化合物】 ,  フェノール類 ,  *水生生物 ,  保存 ,  下水処理施設 ,  接触曝気法 ,  微生物 ,  キャリア ,  *活性汚泥法 ,  *ノニルフェノール ,  生物学的水処理
準シソーラス用語： 活性スラッジ法 ,  *直鎖アルキルベンゼンスルホン酸 ,  *下水処理場 ,  回転生物接触法 ,  接触酸化法 ,  *担体

分類 (4件)： 河川汚濁  (SB02020F) ,  生態系  (EE01040P) ,  下水・廃水処理施設  (SC03020P) ,  下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H)

タイトルに関連する用語 (7件)： 下水道 ,  進化 ,  研究 ,  国総研 ,  環境基準 ,  下水処理 ,  ノニルフェノール