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J-GLOBAL ID:201702213568418319   整理番号:17A0135665

中国・神農架国家級自然保護区のゴールデンモンキー(Rhinopithecus roxellana)の食物に関する年齢-性別解析

Age-sex analysis for the diet of Sichuan snub-nosed monkeys (Rhinopithecus roxellana) in Shennongjia National Nature Reserve, China
著者 (5件):
資料名:
巻: 57  号:ページ: 479-487  発行年: 2016年10月 
JST資料番号: X0725A  ISSN: 0032-8332  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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多くの非ヒト霊長類において年齢や性別による食物の差が報告されており,たいていその原因として体の大きさ,繁殖コスト,成長という互いに非独占的な3つの要因が挙げられている。小型動物は体重当たりの代謝要求量が大型動物より高いため,より頻繁に良質の食物(タンパク質/エネルギーの多い)を摂取する傾向がある。異なる大きさの動物は,異なる水準の生息環境を利用する傾向があるため,生息環境により食物資源が偏在する場合摂取する食物に差が生じる。成体メスと若年個体は,それぞれ繁殖と成長のためさらに代謝が必要となり,成体雄よりも頻繁に良質の食物を食べる傾向を示す。本研究では,中国・神農架においてゴールデンモンキー(Rhinopithecus roxellana)の食物について年齢-性別解析を行った。一般的な年齢-性別の類似点にもかかわらず,成体雄は若年個体や成体雌よりも頻繁に草を食べる結果が示され,これは恐らくより陸生であるためだと考えられた。一年を通じてあるいはその食物が食べられる季節において,予想通り若年個体は成体雄に比べより頻繁に良質の食物(若葉,果物,種子,芽)を食べ,その一方で低質の食物(樹皮や地衣類)を食べる頻度は低かった。しかし,成体雌雄間で食物の高い類似性がみられた。これは恐らく,食料源の多様性の低さと強い生物季節学的同調性により,成体雌は成体雄より高い代謝の制約に応じた質による食物の選択が出来なかったからであろう。驚いたことに,草以外の食物でみられた唯一の性差は,成体雌が秋により頻繁に地衣類を食べたことである。その理由として,授乳中の雌において最も代謝要求量が高まるのが育児の中間期(秋)であり,食べられる植物が限られるため地衣類の摂取を不釣り合いに増やす必要があったと考えられる。Copyright 2016 Japan Monkey Centre and Springer Japan Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (1件):
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個生態学 
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