抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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【目的】機械的人工換気による高齢患者における譫妄と予後に影響する危険因子を調査する。方法:遡及研究法を用い、2014年9月から2015年1月までの北京大学人民病院の外科集中治療室(ICU)患者の臨床資料を選択した。機械換気時間>24H、鎮静或いは鎮痛治療、年齢50~85歳の危篤患者を組み入れた。性別、年齢、体重、疾患の重症度、肝腎機能、鎮痛鎮静治療、譫妄及び死亡などの情況を記録し、譫妄或いは28日前に発生したかどうかにより、Zhan妄組と非Zhan妄組群及び死亡群と生存群に分けた。ロジスティック回帰を用いて,患者の譫妄と死亡の危険因子を分析した。結果:最終的に105例の患者を登録し、42例は譫妄を発生し、発生率は40.0%であった。28日後に15例が死亡し,死亡率は14.3%であった。(1)非Zhan妄組と比較して,Zhan妄組患者の急性生理学と慢性健康状態スコアシステムII(APACHE II)スコアは,より高かった(22.2±5.6対18.8±4.8)。肝機能CHILD-PUGH等級A級の比率は更に低く(57.1%対79.4%)、鎮痛鎮静併用治療率は明らかに低下した(52.4%対76.2%)。鎮静前の平均動脈圧(MAP)は明らかに低下した[MMHG(1MMHG=0.133KPA):75.5(67.0~94.0)対86.0(77.0~95.0)]。鎮静前の疼痛行動尺度(BPS)採点及びICU疼痛観察ツール表(CPOT)採点は明らかに上昇した〔4.0:4.0(4.0~5.0)対4.0(3.0~4.0)、4.0(3.0~4.2)対2.0(2.2~4.0)〕。覚醒時間(H:2.65±0.99対2.29±0.87)、離脱時間〔H:25.5(8.4~50.8)対10.0(6.4~28.8)〕、機械換気時間〔H:157.0(100.8~353.5)〕とICU入院時間〔D:8.5(5.0~24.2)〕は6.0(5.0~8.0)より明らかに延長した。28日の死亡率は有意に増加した(33.3%対1.6%,P<0.05)。ロジスティック回帰分析によると,レミフェンタニルとミダゾラムの併用は,譫妄の独立した保護因子〔オッズ比(OR)=0.122,95%信頼区間(95%CI)=0.029~0.510,P=0.004〕であった。2)生存群と比較して,死亡群のAPACHE IIスコアは有意に増加した(23.2±6.1対19.7±5.1)。鎮静前のMAPは明らかに低下し、70.0(66.0--)は85.0(74.0-96.2)より高く、鎮静前のBPS採点は明らかに上昇した〔4.0:4.0(4.0-5.0)対4.0(3.8-4.0)〕。鎮痛併用治療群の治療率は明らかに低下し(40.0%対68.9%)、譫妄の発生率は明らかに上昇した(93.3%対31.1%、すべてP<0.05)。ロジスティック回帰分析は,以下を示した。譫妄(OR=1249.000,95%CI=25.690~,P=0.000)と高APACHE IIスコア(OR=1.251,95%CI=1.019~1.535,P=0.032)は患者死亡の独立危険因子であった。鎮痛併用療法は死亡の独立した保護因子であった(OR=0.026,95%CI=0.001~0.535,P=0.018)。結論:高APACHE IIスコアと譫妄は機械的人工呼吸困難患者の死亡の独立危険因子である。鎮痛と鎮静の併用治療は機械的人工呼吸困難症患者の譫妄と死亡の独立した保護因子である。Data from the ScienceChina, LCAS. Translated by JST【JST・京大機械翻訳】