文献
J-GLOBAL ID:201702217584288186   整理番号:17A0618421

脂質代謝:代替的に活性化されたマクロファージはカテコールアミンを合成せず,脂肪組織の適応熱産生に寄与していない

Alternatively activated macrophages do not synthesize catecholamines or contribute to adipose tissue adaptive thermogenesis
著者 (38件):
資料名:
巻: 23  号:ページ: 623-630  発行年: 2017年05月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
適応熱産生は,寒冷刺激に対する応答での熱産生過程である。この過程は交感神経系の調節を受けており,交感神経系の主要なエフェクターはカテコールアミンの1つのノルエピネフリン(NE)である。NEは,β3アドレナリン作動性受容体を介する褐色脂肪組織の活性化や白色脂肪組織の褐色化によって熱産生を増強する。最近の研究では,インターロイキン4(IL-4)刺激への応答として起こるマクロファージの代替的活性化が,カテコールアミン合成経路の重要な酵素であるチロシンヒドロキシラーゼ(TH)の発現を誘導し,この活性化が熱産生過程で局所的に産生されるカテコールアミン類のもう1つの供給源となっていることが報告されている。本論文では,成体マウスの造血細胞でThを欠失させても,寒冷曝露の際のエネルギー消費量は変化せず,また鼠径部脂肪組織での褐色化も減少しないことを報告する。骨髄由来のマクロファージはIL-4刺激に対してNEを放出せず,またIL-4で刺激したマクロファージで馴化したならし培地は,それで培養した脂肪細胞にUcp1(uncoupling protein1)などの熱産生遺伝子の発現を誘導することができなかった。さらにIL-4を慢性的に投与しても野生型マウス,Ucp1-/-マウス,およびIL-4受容体α遺伝子欠損マウス(Il4ra-/-)でエネルギー消費量の増加は見られなかった。これらの知見と一致して,脂肪組織に常在するマクロファージはTHを発現していなかった。従って,代替的に活性化されたマクロファージはそれに応じた量のカテコールアミン類を合成することはなく,それゆえ脂肪細胞の代謝や適応熱産生に直接的な役割を担っていないであろうと我々は結論する。Copyright Nature Japan KK 2017
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
代謝一般  ,  免疫反応一般  ,  交感神経興奮薬の基礎研究 
物質索引 (1件):
物質索引
文献のテーマを表す化学物質のキーワードです

前のページに戻る