文献

J-GLOBAL ID：201702242546966924   整理番号：17A0488455

転がり軸受を支える基盤技術 転がり軸受を支える測定技術(X線応力測定法による転動疲労の評価)

著者 (3件)： 藤田工 (NTN) ,  嘉村直哉 (NTN) ,  佐々木敏彦 (金沢大 人間科学系)
資料名： 設計工学  (日本設計工学会誌)
巻： 52  号： 3  ページ： 144-150  発行年： 2017年03月05日 
JST資料番号： S0898A  ISSN： 0919-2948  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 転がり軸受(以下,軸受)の転動疲労は,残留応力,残留オーステナイト量,硬度等の材質の変化を伴いながら進行する現象であり,それらの材質変化を評価できるX線応力測定法(X線分析)が,軸受の使用条件を推定する手段として研究されてきた。本稿では,X線分析による軸受の使用条件の推定例として接触応力の推定を取りあげ,その考え方と留意点について解説した。またX線分析による疲労度と余寿命の推定については,その考え方,最近の研究成果と今後の研究課題について説明した。軸受の疲労度と余寿命の推定は,はく離の発生を待つことなく転動疲労の進行状況を定量的に推定できる技術であり,転動疲労の評価のスピードアップへの貢献が期待できる。また,表面の疲労度が大きい軸受は,潤滑条件が悪い条件で使用されていたことが推測できることから,疲労度と余寿命の推定は軸受の破損解析にも応用できると述べた。

シソーラス用語： *転がり軸受 ,  *X線応力測定 ,  残留応力 ,  残留オーステナイト ,  硬度 ,  *X線分析 ,  接触応力 ,  *余寿命 ,  *剥離 ,  評価
準シソーラス用語： *疲労度

分類 (1件)： 軸受  (QB01020W)

引用文献 (19件)：

• 対馬全之,前田喜久男:線接触転動による接触残留応力分布の解析と実働軸受荷重推定への適用,ベアリングエンジニア48(1982),1.
• 対馬全之,中島顕一,前田喜久男:X線応力測定の軸受破損解析への応用,ベアリングエンジニア,49(1984),25.
• H. Nakashima, K. Maeda, N. Tsushima, and H. Muro: Application of X-ray measurement to bearing failure analysis, SAE technical paper series, (1983), No.830825.
• N. Tsushima, H. Yamada, and K. Maeda: Change in X-ray parameters with loading cycles in rolling contact in various through-hardened bearing steel, ASLE transactions, 30, 4(1987), 465.
• 古村恭三郎,城田伸一,藤井章雄:転がり軸受の疲労解析(第1報)-表面疲労損傷の解析(1)-,NSK bearing journal 643(1983),1.

タイトルに関連する用語 (5件)： 転がり軸受 ,  基盤技術 ,  X線応力測定 ,  疲労 ,  評価