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J-GLOBAL ID：201702249946349408   整理番号：17A0800774

ナノ結晶誘起法によるBa_0.85Ca_0.15Zr_0.1Ti_0.9O₃セラミックスの電気的特性の改質

Modifying the Electrical Properties of Ba_0.85Ca_0.15Zr_0.1Ti_0.9O₃ Ceramics by the Nanocrystals-Induced Method

著者 (4件)： PARJANSRI Piewpan (Rajamangala Univ. Technol., Bangkok, THA) ,  KAMNOY Manlika (Chiang Mai Univ., Chiang Mai, THA) ,  EITSSAYEAM Sukum (Chiang Mai Univ., Chiang Mai, THA) ,  INTATHA Uraiwan (Mae FahLuang Univ., Chiang Rai, THA)
資料名： Journal of Nanoscience and Nanotechnology  (Journal of Nanoscience and Nanotechnology)
巻： 16  号： 12  ページ： 12956-12961  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： W1351A  ISSN： 1533-4880  CODEN： JNNOAR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： チタン酸バリウム(BaTiO₃;BT)は,鉛を含まない有用な圧電セラミックスで,誘電率が非常に大きいために依然として注目を集めており,コンデンサとしての優れた材料となっている。しかし,このセラミックは圧電特性は劣っている。様々な方法でBT系セラミックスの製造と特性評価が行われている。BaTiO₃セラミック構造のAおよびBサイトにおける種々のイオン置換は,このセラミックの電気的特性を高める方法の1つである。例えば,Baサイト(Aサイト)にCaを,そしてTiサイト(Bサイト)にZrを添加することで,BTセラミックスの改質が試みられている。Ba_0.85Ca_0.15Zr_0.1Ti_0.9O₃(BCZT)セラミックシステムは,高い圧電特性および誘電特性のために,改質されたBTセラミックスの1つとして注目されている。LiuおよびRenは,600pC/Nという高い圧電電荷係数,d₃₃値を有するBa_0.85Ca_0.15Zr_0.1Ti_0.9O₃セラミックスを報告している。本稿では,ナノ結晶誘起法によるBa_0.85Ca_0.15Zr_0.1Ti_0.9O₃セラミックスの電気的特性の改質について報告する。本研究では,CaTiO₃(CT)ナノ結晶またはCTシードがBCZTセラミックスの電気的特性に及ぼす影響を調べた。全てのセラミックスは純粋なペロブスカイト相を持つ。x=0.08のCTシード添加で得られた最高密度,相対密度,粒度および最高誘電率,ε_r,値は,それぞれ5.64g/cm³,99%,15.69および42.39であった。また,全ての試料について,最低誘電損失,tanδは0.02以下であった。x=0.10の試料では,d₃₃≒477pC/N,圧電電圧係数,g₃₃≒16×10^-3Vm/N,厚さモード電気機械結合係数,k_t≒51.18%であることが分かった。結論として,CTシードがBCZTセラミックスの電気的特性を改善するのに有用であることが分かった。

シソーラス用語： *ナノ結晶 ,  *チタン酸塩 ,  *ジルコニウム化合物 ,  カルシウム化合物 ,  バリウム化合物 ,  *種結晶 ,  *チタン酸カルシウム ,  セラミック ,  *ペロブスカイト型結晶 ,  *誘電損失 ,  損失正接 ,  化学合成 ,  誘電率 ,  密度 ,  粒径 ,  *結合係数 ,  *圧電気 ,  *融解塩 ,  液相成長
準シソーラス用語： tanδ ,  *電気機械結合係数 ,  溶融塩

分類 (2件)： 圧電気,焦電気,エレクトレット  (BM05040M) ,  酸化物の結晶成長  (BK13050I)

タイトルに関連する用語 (5件)： ナノ結晶 ,  誘起 ,  セラミックス ,  電気的特性 ,  改質