文献

J-GLOBAL ID：201702253537238341   整理番号：17A0025068

セラミックスナノ多孔体 ゼオライトナノ粒子の新規調製法~粉砕・再結晶化法~

著者 (1件)： 脇原徹 (Univ. Tokyo)
資料名： セラミックス  (Bulletin of the Ceramic Society of Japan)
巻： 52  号： 1  ページ： 23-25  発行年： 2017年01月01日 
JST資料番号： S0291A  ISSN： 0009-031X  CODEN： SERAA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ゼオライト(通常数μm径の粒子)の触媒としての性能(FCC触媒)は有用で,重油成分をガソリンやナフサへの転換など様々なエネルギー源の供給に貢献している。近年,その更なる性能向上のため,粒径が100nm以下のゼオライトナノ粒子合成法の研究・開発が注目されている。しかし,その多くはボトムアップ法で合成時間は長く,高コストである。従って,より低コストの合成プロセスが望まれている。そこで本稿では,ミクロンサイズのゼオライト粉末を原料として,これをナノサイズ化させる本技術の基礎および新たな展開について解説した。まず,粉砕(ビーズミル)・再結晶化(水熱処理)の概要を述べた上で,この具体例(AFX型ゼオライト粒子の調製)を紹介した。次に,本方法の新展開として,高速再結晶化法の開発(通常ゼオライト合成には数時間~数日必要を1~10分に短縮),さらにその場粉砕・再結晶(これらの二つのプロセスを一つに統合)を解説した。

シソーラス用語： *ゼオライト ,  原料 ,  粉体 ,  粉砕 ,  再結晶 ,  熱処理 ,  ホージャサイト ,  X線回折 ,  Ostwald成長 ,  抑制 ,  粒度分布 ,  原価低減 ,  *ナノ粒子 ,  *触媒 ,  石油精製 ,  流動接触分解 ,  酸化窒素 ,  除去 ,  *結晶粒微細化
準シソーラス用語： FAUゼオライト ,  FCC触媒 ,  コスト低減 ,  ビーズミル ,  再結晶化 ,  水熱処理 ,  *粉砕・再結晶法

分類 (2件)： 触媒の調製  (CB06110P) ,  合成鉱物  (CD01040K)

引用文献 (13件)：

• L. Tosheva and V. P. Valtchev, Chem. Mater., 17, 2494 (2005); W. Fan, M. A. Snyder, S. Kumar, P. S. Lee, W. C. Yoo, A. V. McCormick, R. L. Penn, A. Stein and M. Tsapatsis, Nature Mater., 7, 984 (2008); M. Choi, K. Na, J. Kim, Y. Sakamoto, O. Terasaki and R. Ryoo, Nature, 461, 246 (2009); Y. Pan, M. Ju, J. Yao, L. Zhang and N. Xu, Chem. Commun., 46, 7233 (2009).
• S. Mintova, N. H. Olson, V. Valtchev and T. Bein, Science, 283, 958 (1999); G. Zhu, S. Qiu, J. Yu, Y. Sakamoto, F. Xiao, R Xu and O. Terasaki, Chem. Mater., 10, 1483 (1998).
• K. Sato, T. Wakihara, S. Kohara, K. Ohara, J. Tatami, A. Endo, S. Inagaki, I. Kawamura, A. Naito and Y. Kubota, J. Phys. Chem. C, 48, 25293 (2012).
• T. Wakihara, R Ichikawa, J. Tatami, A. Endo, K. Yoshida, Y. Sasaki, K. Komeya and T. Meguro, Cryst. Growth Des., 11, 955 (2011).
• T. Wakihara, K. Sato, K. Sato, J. Tatami, S. Kohara, K. Komeya and T. Meguro, J. Ceram. Soc. J., 120, 341 (2012).

タイトルに関連する用語 (7件)： セラミックス ,  多孔体 ,  ゼオライト ,  ナノ粒子 ,  調製法 ,  粉砕 ,  再結晶化