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J-GLOBAL ID：201702255947837649   整理番号：17A0250523

Ti-20mass%Mo合金中のω析出物の成長過程

著者 (4件)： 霜上裕輔 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  大山達 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  渡邊千尋 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻) ,  門前亮一 (金沢大学大学院自然科学研究科機械科学専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 81  号： 2  ページ： 97-100(J-STAGE)  発行年： 2017年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Fratzlらは,約700Kで時効したTi-20%Mo合金中の析出物の成長は,dが約15nm以下のとき,d³∝tの関係が成立し,それ以上では成長が停滞することを見出した。一方,Monzenらは,約12nmまではd²∝tの関係があることを示した。このように,その成長過程は不明確なままである。そこで本研究では,673Kで時効を行ったTi-20mass%Mo合金を用いて,析出物のサイズ,体積分率,数密度の時効時間依存性から析出物の成長過程を検討した。その結果,1)ω析出物の成長過程は3段階に分けることができた。第1段階では析出物の拡散律速成長が生じ,第2段では析出物の拡散律速成長と粗大化成長が同時に起き,第3段階では粗大化成長が起きた。2)第1段階において析出物サイズdはd²∝tで増加し,第2段階の初期では,dが約14nmに達すると成長が顕著に遅くなった。これは,拡散律速成長段階から成長と粗大化の混合段階への移行のみならず,隣接析出物間同士の衝突に帰することができた。などの知見を得た。

シソーラス用語： *チタン合金 ,  モリブデン含有合金 ,  時効処理 ,  *ω相 ,  結晶核形成 ,  *結晶成長 ,  衝突 ,  コアレッセンス ,  成長段階 ,  体積率 ,  拡散律速 ,  結晶粒粗大化 ,  格子定数 ,  透過型電子顕微鏡 ,  *析出物 ,  粒径 ,  数密度 ,  結晶方位
準シソーラス用語： バリアント【結晶】 ,  暗視野

著者キーワード (10件)： titanium-molybdenum alloy ,  ω-precipitate ,  growth process ,  collision ,  coalescence ,  titanium-molybdenum alloy ,  ω-precipitate ,  growth process ,  collision ,  coalescence

分類 (2件)： 金属の結晶成長  (BK13030M) ,  組織的硬化現象  (WB01020C)

引用文献 (14件)：

• 1) P. Fratzl, F. Langmayr, G. Vogl and W. Miekeley: Acta Metall. Mater. 39(1991) 753-761.
• 2) I. M. Lifshitz and V. V. Slyozov: J. Phys. Chem. Solids 19(1961) 35-50.
• 3) C. Wagner, Z. Elektrochem. 65(1961) 581-591.
• 4) R. Monzen, R. Kawai, T. Oyama and C. Watanabe: J. Mater. Sci. 51(2016) 2490-2498.
• 5) H. I. Aaronson, M. Enomoto and J. K. Lee: Mechanisms of Diffusional Phase Transformations in Metals and Alloys,(CRC Press, New York, 2010) pp. 253-332.

タイトルに関連する用語 (3件)： Ti ,  析出物 ,  成長過程