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J-GLOBAL ID：201702256779461863   整理番号：17A0222574

NanoLuc(NanoLuc):小ルジフェラーゼがバイオルミネセンス分野を照らしている

NanoLuc: A Small Luciferase Is Brightening Up the Field of Bioluminescence

著者 (4件)： ENGLAND Christopher G. (Univ. Wisconsin - Madison, Wisconsin, USA) ,  EHLERDING Emily B. (Univ. Wisconsin - Madison, Wisconsin, USA) ,  CAI Weibo (Univ. Wisconsin - Madison, Wisconsin, USA) ,  CAI Weibo (Univ. Wisconsin Carbone Cancer Center, Wisconsin, USA)
資料名： Bioconjugate Chemistry  (Bioconjugate Chemistry)
巻： 27  号： 5  ページ： 1175-1187  発行年： 2016年05月 
JST資料番号： W0169A  ISSN： 1043-1802  CODEN： BCCHES  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： バイオルミネセンスはルシフェリン(基質)とルシフェラーゼ(酵素)の反応であり,ホタルルシフェラーゼ(FLuc:Mn=61kDa)とD-ルシフェリン(bウェンぞチアゾール誘導体)の反応にはO²とATPが必要でオキシルシフェリンとAMPに替わって発光する。FLucは1985年にE.coliにクローニングされ,量産できるようになった。ウミシイタケルシフェラーゼ(RLuc)とその基質セレンテトラジンの反応はATPを要せず,基質はセレンテトラミドに変化して発光する。深海小エビから採ったルシフェラーゼを最適化構造に変えたNanoLuc(NLuc:19kDa)やそのN-およびC-末端を変えた変種が開発された(2009年)。NLucと基質フリマジン(2,3-ジヒドロ-3-オキソイミダゾ[1,2-a]ピラジン誘導体)のO²存在下の反応はATPに依存せずアシル-N単位が解裂して蛍光を発するが,蛍光強度はこれまでのルシフェラーゼの>150倍,蛍光性生成物は長時間安定である。NLucは蛋白質-蛋白質相互作用,蛋白質-リガンド相互作用,遺伝子制御と細胞シグナリング,BRET(バイオルミネセンス共鳴エネルギ移動)に基づく蛋白質の集合の研究に使用されたほか,NLucを乳癌細胞MDA-MB231にトランスフェクトしたのちマウスにインプラントし,フリマジンを注射してin vivoバイオルミネセンスを調べた例などを紹介した。

シソーラス用語： *ルシフェラーゼ ,  *蛍光共鳴エネルギー移動 ,  *ルシフェリン ,  *窒素複素環化合物 ,  *分子間相互作用 ,  遺伝的調節 ,  インターフェロン ,  *遺伝子発現 ,  in vitro実験 ,  in vivo実験
準シソーラス用語： ルシフェラーゼ遺伝子 ,  BRET ,  蛋白質-蛋白質相互作用 ,  蛋白質リガンド相互作用 ,  蛋白質安定性 ,  蛍光イメージング

分類 (3件)： 生物学的機能  (EB03040U) ,  複素環化合物一般  (CF07010Z) ,  診断用薬の基礎研究  (GW20010P)

物質索引 (1件)： オキシルシフェリン

タイトルに関連する用語 (1件)： バイオルミネセンス