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J-GLOBAL ID：201702265276708780   整理番号：17A0091101

分子ギアとねじりばねを介したLnFe(CN)₆配位錯体化合物における極端圧縮率

Extreme compressibility in LnFe(CN)₆ coordination framework materials via molecular gears and torsion springs

著者 (6件)： DUYKER Samuel G. (Univ. Sydney, New South Wales, AUS) ,  DUYKER Samuel G. (Australian Nuclear Sci. and Technol. Organisation, New South Wales, AUS) ,  PETERSON Vanessa K. (Australian Nuclear Sci. and Technol. Organisation, New South Wales, AUS) ,  KEARLEY Gordon J. (Australian Nuclear Sci. and Technol. Organisation, New South Wales, AUS) ,  STUDER Andrew J. (Australian Nuclear Sci. and Technol. Organisation, New South Wales, AUS) ,  KEPERT Cameron J. (Univ. Sydney, New South Wales, AUS)
資料名： Nature Chemistry  (Nature Chemistry)
巻： 8  号： 3  ページ： 270-275  発行年： 2016年03月 
JST資料番号： W2267A  ISSN： 1755-4330  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 現在知られている極端な圧縮が可能な物質は,アルカリ金属塩や希ガス固体などのような単純な構造を持ち,それらの化学結合の高い圧縮性に依るものがほとんどである。その結果,それらが高い化学反応性を持つ,あるいは,低い融点を持つために,そのような特性を実用的に活かすことは不可能である。したがって,この極端圧縮性を利用するための代替戦略として,構造的により複雑で,印加圧力に応じて前進的に格子変形を起こすような物質の探査に依ることが考えられる。本研究では,LnFe(CN)₆(Ln=Ho,Lu,Y)結晶が,今までに知られているなかでも最大の圧縮率を持つことを実証した。これらの物質は,比較的小さな圧力(1GPa)を加えると体積を約20%減少させることがわかった。この高い圧縮率を示す機構は,硬いFe(CN)₆ユニットと同期してLnN₆ユニットがねじりばねのように作用するためであることを示した。このねじり機構は,他の柔軟性固体が持つ変形機構とは基本的に異なる。また,これらの物質は,”カム状”効果により負の線形圧縮率を示すことも発見した。

シソーラス用語： トーションバー ,  *錯体 ,  *圧縮率 ,  柔軟性 ,  変形 ,  大変形 ,  物 ,  中性子回折 ,  希土類元素化合物 ,  鉄化合物 ,  *ヘキサシアノ鉄酸 ,  格子変形 ,  柔軟物体 ,  粉末中性子回折
準シソーラス用語： ねじりばね ,  *配位錯体 ,  中性子粉末回折 ,  希土類化合物

分類 (1件)： 固体の機械的性質一般  (BL01021C)

タイトルに関連する用語 (6件)： 分子 ,  ギア ,  ねじりばね ,  Cn ,  配位錯体 ,  圧縮率