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J-GLOBAL ID:201702268914939757   整理番号:17A0016222

プロテオミクス分析は‘Ca.Liberibacter asiaticus’に感染した柑橘系植物の温熱療法に関連する新規宿主分子機構を明らかにする

Proteomics analysis reveals novel host molecular mechanisms associated with thermotherapy of ‘Ca. Liberibacter asiaticus’-infected citrus plants
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資料名:
巻: 16  号: Nov  ページ: 16:253 (WEB ONLY)  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: U7027A  ISSN: 1471-2229  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:細菌病原体の‘Ca.Liberibacter asiaticus’(Las)に関連するカンキツグリーニング病(HLB)は,柑橘系植物の最も壊滅的な病気であり,育種や遺伝子工学による長期の防除対策は,栽培する柑橘類のすべての種がこの病気に罹患しやすいことから,扱いにくいものであった。しかしながら,感受性の程度は,柑橘種によって異なり,育種または遺伝子工学プログラムに適用するために,柑橘系植物における潜在的なLas耐性/寛容性関連遺伝子を同定する努力が促されている。植物をある種のストレスにさらすことが,他のストレスに対する先天性の耐性を偶然に誘発することが示されており,最近の研究では,連続的な熱処理(40~42°C)が,柑橘類の苗木におけるLas力価およびHLB関連症状を低減した。本研究の目的は,2-DEおよび質量分析によって比較プロテオミクス分析を行い,柑橘系植物におけるHLBの熱誘発緩和に関連する分子プロセスを解明することであった。健康な,またはLasに感染した柑橘系グレープフルーツ植物を,室温にさらすか,または40°Cの連続熱処理に6日間さらした。結果:全量蛋白質抽出プロセスにより,Lasや熱処理に応答して,発現変動した107個の蛋白質の同定を容易に行うことができ,そこには,低分子(23.6,18.5および17.9kDa)熱ショック蛋白質,HSP70様蛋白質,およびリブロース-1,5-ビスホスフェートカルボキシラーゼオキシゲナーゼ(RuBisCO)結合60kDaシャペロニンを含むシャペロンの,特に熱処理に応答しての強力なアップレギュレーションが含まれていた。Las感染によって全般的にダウンレギュレートされたものの,熱処理に応答してアップレギュレートされた他の蛋白質としては,RuBisCOアクチバーゼ,クロロフィルa/b結合蛋白質,グルコシダーゼIIβサブユニット様蛋白質,推定リポキシゲナーゼ蛋白質,フェリチン様蛋白質,およびグルタチオンS-トランスフェラーゼが挙げられる。結論:本研究で同定した発現変動蛋白質は,柑橘系植物におけるLas誘導による病原性プロセスの逆転に潜在的に関与する分子機構の優れた特徴を明らかにし,したがってこれらはシスジェニックLas耐性/寛容性柑橘系植物の開発に向けた応用のためのターゲット候補である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
果樹  ,  物理的防除一般 

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